2015年06月14日

妊娠しやすい食生活(2)

前回は「妊娠しやすい食生活」で大切な7項目を挙げました。
今回は各項目について簡単に解説を加えますね。
無理せず、できるところから始めると良いと思います。

妊娠しやすい食生活(1)に戻って読む

1. 全粒粉など、精製度の低い穀類を選ぶこと。
  食後の血糖値を急激に上げるような精製された炭水化物は減らすこと。


全粒粉とは胚芽や表皮をつけたまま粉にした小麦粉のことです。IP03_L21.JPG
胚乳だけを使って粉にした小麦粉に比べ少茶褐色を帯びていますが
ビタミン・ミネラル・繊維質を多く含んでいます。

繊維質を多く含んでいますので急激な血糖値上昇が抑えられます。
血糖値の変動が大きすぎるとホルモン分泌を乱し、排卵しにくくなるといわれます。
ですからお米も白米より玄米や麦ごはんなどがベターです。
栄養バランスの面も優れます。


2. オリーブオイルのような不飽和脂肪酸を多く摂り、
  加工食品やファストフードなどに含まれるトランス脂肪酸は避けること。


不飽和脂肪酸は植物や魚に多く含まれ、善玉コレステロールを増やす作用で有名ですね。
特にオリーブ、アボガド、ナッツ類、青魚、豆などに含まれるIP03_H19.JPG
オメガ3類オイルが妊娠のために良いというデータが出ています。

動物性の脂は飽和脂肪酸が多く、摂り過ぎると悪玉コレステロールが増えて
血管内に沈着したり動脈硬化の元になります。
ただし、あくまでバランスの問題ですので極端に偏ってはいけません。
動物性油脂も適量は必要ですよ。

問題になるのが「トランス脂肪酸」という脂です。
トランス脂肪酸の多くは、植物油を加工する時にできます。
植物油は基本的に常温で液体です。
植物油を固形化する時に水素を添加して硬化させる工程で生成します。
たとえばマーガリンやショートニングなどの食品には多く含まれます。

トランス脂肪酸の害としてはFOD041.jpg
心臓や動脈に悪影響を与えたり、アレルギーを発症しやすくなり、
不妊や流産のリスクも高まることがわかってきました。
妊娠のためだけでなく、将来の健康のためにも
なるべく避けたほうがベターでしょう。


3. 牛乳、あるいはヨーグルトやアイスクリームは無調整のものにすること。
  スキムミルクやカッテージチーズ、フローズンヨーグルト等の
  低脂肪(無脂肪)乳製品の摂取は 回数を減らすこと。


一見、低脂肪(無脂肪)乳製品のほうが健康面でよさそうですが、
低脂肪の牛乳を飲むと男性ホルモンが過多になり、
卵胞の成熟や排卵の障害になることが指摘されています。

脂肪分を取り除く過程で、脂肪に存在するホルモン、FOD044.jpg
たとえばエストロゲンやプロゲストロンなどが除去されてしまい、
結果的に不妊のリスクが高まるようです。
妊娠希望の方は無調整の製品がベターなようです。

4〜7の項目については次回にしますね。

妊娠しやすい食生活(3)を読む

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2015年06月09日

妊娠しやすい食生活(1)

ハーバード大学が8年の歳月を費やして集めたデータをもとに、妊娠しやすい食生活についてのレポートを発表しています。
それを本にしたのが、日本経済新聞出版社から出された『妊娠しやすい食生活』です。

この調査は全米で18000人の女性看護師の食生活と妊娠の実態を詳細に追跡調査したもので、
科学的根拠に基づいた画期的な報告書といえます。

膨大なデータの中で浮かび上がってきたのが、7つのポイントです。。妊娠しやすい食生活.JPG

これらの項目は妊娠をめざすうえで食生活上、特に重要なファクターで、
できるところから改善していけば不妊のリスクを減らせると著者は断言しています。

1.全粒粉など、精製度の低い穀類を選ぶこと。
 食後の血糖値を急激に上げるような精製された炭水化物は減らすこと。

2.オリーブオイルのような不飽和脂肪酸を多く摂り、
  加工食品やファストフードなどに含まれるトランス脂肪酸は避けること。

3.牛乳、あるいはヨーグルトやアイスクリームは無調整のものにすること。
  スキムミルクやカッテージチーズ、フローズンヨーグルト等の低脂肪(無脂肪)乳製品の摂取は
回数を減らすこと。

4.植物性タンパク質を多く摂り、動物性たんぱく質を減らすこと。

5.葉酸やビタミンB群を含むマルチビタミンのサプリメントを摂取すること。

6.水を十分に飲むこと。コーヒー、紅茶はひかえめに。
  砂糖入りの清涼飲料水は飲まないこと。

7.体重をコントロールすること。太り過ぎているようであれば、
排卵障害改善のために体重の5〜10%を減量すること。
1日30〜60分、からだを動かすこと。
何もしていない人は運動を始めること。

         (日本経済新聞出版社刊  「妊娠しやすい食生活」より抜粋


次回は各項目について、簡単に説明を加えたいと思います。

妊娠しやすい食生活(2)はこちら 


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シリーズ『不妊症と鍼灸(しんきゅう)』はこちら


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2015年05月28日

突発性難聴は早期のハリ治療で改善!

先日、発症当日の突発性難聴患者さんを治療する機会を得ました。
発症当日の治療は2例目です。
もっとも1例目は、この私自身ですが。(笑)

発症当日に鍼灸治療を受けにくるというのはごくごく稀なことだと思います。
この方の場合は、過去に私のところで突発性難聴治療を受けた知人がいて、耳鼻科で診察を受けたあとにその方に相談のうえ、一緒に来られたのでした。

勤務先の上司からは入院してもいいよと言われたそうですが、総合病院へ行く前にハリ治療を受けてみたい、ということでした。

結果から述べますと、
1回の治療のあと翌日総合病院で再検査を受けたところ、オージオグラムの数字はほぼ完治でした。

医師からは、入院も薬も不要ですから少し様子を見てくださいと言われたそうです。
その日の午後、結果のコピーを手に来室されました。

「上司からは入院してもいいよ、と言われてましたが、できればしたくないなぁと思っていましたからホントにありがとうございます!」
と、うれしそうでした。(ホントによかった、よかった!)

前日の治療の際には、
「発症当日の治療はこの私の1例だけですが、1回で治りました。
もし今日の治療で治ったら2例目になりますね。」
と、冗談半分に話したのですが、本当に2例目になりました。わーい(嬉しい顔)

2例とも低音域の中等度難聴でしたから、高度難聴だったらこんなにすんなりは行かなかったかも、という思いはありますが2例の症例が出たという事実は事実です。

CDOT004.jpg

今月は発症8日目の突発性難聴が3回の治療で完治した方もおられ、
やはり早く治療を開始できれば回復が全然違うという思いです。

たまたま今月はこのように早期に治療開始できた症例が2例出ましたが、
通常は早くて発症後2〜3週間のケースが多いです。
1〜2ヶ月経ってからの方も珍しくなく、半年以上経ってからの方もおられます。

突発性難聴にはハリ治療が有効であること、
そして1日でも早い治療開始がいかに大切かを
さらに発信していきたいと思います。

突発性難聴についてシリーズで書いた記事があります。

こちらです ⇒ 突発性難聴に朗報 

突発性難聴について、ホームページに詳しい特集がありますのでこちらも参考にしてください。

トピックス『突発性難聴と鍼灸治療』



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posted by かもめ at 19:05| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 突発性難聴に朗報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月14日

台風一過、バラ満開!

台風6号が駆け足で過ぎ去った途端に、真夏の暑さです。

かもめのプチガーデンのバラやクレマチスが満開です。
花はいいですね。
眺めていると時間を忘れます。

IMG_0080.JPG

4年前に植えたバラ、「グラハムトーマス」は3年目の去年はほとんど咲けませんでした。
うどんこ病になってしまったのです。
せっかくつけたつぼみも、泣く泣くカットせざるを得ませんでした。

去年の反省から今年は冬の剪定を大胆に行いました。
それが良かったのか、今年は今のところは大丈夫です。
花が終わったら、また枝を間引いて風通しを良くしてあげようと思っています。

IMG_0079.JPG

去年植えつけたクレマチス、「桜吹雪」は今年はたくさんの蕾をつけてくれました。
去年は5個くらいの花数でしたから、盛りになったらどんなにか見事かな、なんて想像すると口が緩みそうです。(笑)

あと、去年失敗した西洋朝顔、「ヘブンリーブルー」も今年はリベンジチャレンジです。
朝顔は駐車場のフェンスに日よけも兼ねて一昨年から始めて、一年目はまぁまぁ良くできたのですが2年目の去年は失敗でした。

IMG_0081.JPG

去年の反省を踏まえて是非、元気に育てたいと思います。


IMG_0075.JPG

他にも、鉢植えのレモン。
これはもう5年以上もなるのですが、まだ1個の実も収穫できておりません。(苦笑)
今年あたりは、と思っているのですが。

あと、サルスベリに酔芙蓉などもあって、なかなかプチガーデンの割に役者はそろっているのですが、なにせ世話人がいまいちでして・・・。

IMG_0076.JPG

花は、いいですね。
咲いても咲かなくてもいい。
精いっぱい生きてくれたら、それでいい。

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玄関でも、受け付けでもお花たちがお出迎え!
明日もがんばろうっとわーい(嬉しい顔)

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2015年05月06日

不妊症と鍼灸(ハリきゅう)その10 シリーズの最後に

不妊症と鍼灸(はりきゅう)その1に戻って読む 
不妊症と鍼灸(はりきゅう)その9に戻って読む


不妊症について、大まかなことを書いてきました。
まだまだお伝えしたいことがたくさんあるのですが、
きりがないので(笑)、10回目の今回でいったん終了いたします。

これ以上細かなことについては、おひとりおひとり状況が違うと思います。

ところで皆さん、

 フリーマガジン『ジネコ』   をご存知でしょうか?

ジネコ.JPG

これは不妊症関連の記事がとても詳しく書かれている雑誌です。
会員登録をすると、送料も無料で自宅に届けてくれます。

私もこのジネコからいろいろ有用な情報を得ています。
とてもフリーペーパーとは思えないほど内容が充実しています。

最後に、がんばっている皆さんへ励ましを兼ねたちょこっとアドバイス!

◆ 自然妊娠やタイミング法でチャレンジ中の方へ

  もっとも妊娠しやすいタイミングは排卵予定日の2日前、

  その次は予定日の1日前。 

  その次が排卵予定日。

  というデータが出ています。

  つまり、排卵予定当日は一番確率が低い 

  という意外な結果ですね。

  これは精子の生存期間と排卵のタイミングの微妙な問題からくるようです。

  こうしたことから考えると
  
  排卵予定日の2日前と、予定日当日の2回チャレンジが

  妊娠の確率をグンと高めると思います。

 IP08_I10.JPG

◆ 体外受精や顕微授精でチャレンジ中の方へ

  体外受精も4回目以降になると、精神的にも肉体的にも疲れがたまってきます。
  つらいな、と思ったら一度ゆっくり休んでリセットするのも有効ですよ。
  
  急がば回れ、ということわざもあります。
  とにかく母体の状態が良くないと、着床や生育がうまくいきませんからね。

  
  さきほど紹介した『ジネコ』を読むといろいろ励まされますよ。

CDGY006.jpg


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2015年05月03日

不妊症と鍼灸(ハリきゅう)その9 東洋医学からみた不妊症

不妊症と鍼灸(ハリきゅう)その1に戻って読む
不妊症と鍼灸(ハリきゅう)その8に戻って読む

シリーズの前回までは主に西洋医学の立場から見た不妊症の話でした。

今回は東洋医学から見た不妊症です。

難しい話は割愛してザックリ述べてしまいますと、
妊娠に一番関係が深いのは
 『腎経(じんけい)』というツボの流れ  になります。

正式名称は『足の少陰腎経(あしのしょういんじんけい)』と呼ばれます。

体には14本のツボの流れがありその中の1本なのですが、
この『腎経』の働きが弱いと不妊症につながりやすいと考えられます。

経絡図.jpg
勘違いしないでいただきたいのですが、『腎経』の『腎』と『腎臓』は同じではありません。
腎臓はあくまで臓器そのもの を指しますが、『腎経』の腎は
腎臓機能も含めて、からだのいろいろな機能をコントロールしているシステム

と考えてください。

具体的に『腎』が関わっている機能を挙げますと

@ 発育、老化、生殖をつかさどる
A 水液代謝をつかさどる
B 呼吸作用の補助をする
C 骨をつかさどり、髄を生じ、脳を充たす
D 耳と二陰に開竅(かいきょう)
E 腎は腰の府

これを見ると、西洋医学で言うところの腎臓とかなり違いますね。

(詳しく知りたい方はこちら ⇒「腎と腎臓のちがい」  をごらんください。)

@で出てくる「発育、老化、生殖をつかさどる機能」が腎の大きな仕事のひとつです。
つまり命の誕生や成長、老化、そして命の終焉までをつかさどっているのです。

もう少し具体的に挙げますと、女性の月経や妊娠、出産にかかわる症状、
生殖能力の盛衰なども関わってきます。

最近、アンチエイジングが話題になりますが、これも腎が重要なカギを握っています。

興味のある方はこちら ⇒ アンチエイジングと鍼灸

極論すれば、不妊治療の最大のポイントはこの

腎の状態をいかに良くしてやるか

に尽きます。

あとは『肝経かんけい)』『脾経(ひけい)』『膀胱経(ぼうこうけい)』『肺経(はいけい)』
『任脈(にんみゃく)』『衝脈(しょうみゃく)』などを必要に応じて加えます。

不妊治療における鍼灸の役割は、

母体の健康状態を良くして、質の良い卵の成育を助けたり、
精子との受精能力を高めたり、子宮内膜に着床しやすくしたり、
男性の場合は精子の状態を改善したり、

ということになります。

西洋医学の高度生殖医療がピンポイントの攻めの治療と考えると、
鍼灸はそれがうまくいくように

縁の下から持ち上げる治療

といえます。

当然ながら、自然妊娠が可能なカップルな場合は
鍼灸のみでも十分妊娠までサポートできると思います。

IP08_I37.JPG

不妊症と鍼灸(ハリきゅう)その10 を読む


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2015年04月29日

不妊症と鍼灸(ハリきゅう)その8 不妊治療でなかなか結果が出ない方へ

不妊症と鍼灸(ハリきゅう)その1 に戻って読む

不妊症と鍼灸(ハリきゅう)その7 に戻って読む


妊娠希望で鍼灸に来られる方は、1〜2年不妊治療で医療機関に通院中の方が多いです。
なかには、3〜4年も通院したがなかなか結果が出なくて相談に来られる方もおられます。
初めから鍼灸だけで妊娠をめざそうという方もおられますが、少数ですね。


近年の高度生殖医療の進歩は目覚ましいものがあります。
それを考えると、高度生殖医療による妊娠の確率はもっと高くてもいいはずなのですが…。

薬を使って卵を大きくしたり成長スピードを速くしたりもできます。
数を増やしてまとめて採卵し、使わない分は凍結保存できます。
これにより、1回の採卵で何度も移植が可能になります。

精子や卵子の選別もできます。
顕微授精という、まさにピンポイントの受精も可能になりました。

そうした最先端の医療技術でもなかなか結果が出ない。

体外受精で分割胚や胚盤胞まではうまくいっても、子宮に戻してからの着床や成長の段階でうまくいかない。
なんどやっても、妊娠までこぎつけなかったり途中で生育が止まってしまう。

なぜなんでしょうか。

考えられる要因は2つです。

CDGY003.jpg

ひとつは移植技術の問題。

医療機関ごとの人工受精の成功率はあまり差がないようですが、体外受精の場合はけっこう差があるようです。
低い所は10%台なのに高い所は30%台あります。

クリニックや病院を決める際には、その辺の情報も調べておくことが大切です。
それプラス、先生との相性も重要ですね。


もうひとつは母体の状態。

具体的に言うと子宮や卵巣などの状態が思わしくないような場合です。

不妊治療ではたくさんの薬を飲んだり、注射をしたりします。
採卵では卵巣に穿刺して採取しますので、母体が傷つきます。

こうした肉体面の負担に加え、通院時間の確保や経済的負担、仕事、家事の時間的負担などが
精神面にも影響を及ぼしてきます。

早めの周期で妊娠できればいいのですが、妊娠成立まで周期が重なるうちに、だんだんと疲労が蓄積されてきます。

高度生殖医療は攻めの治療ゆえに、長引くと子宮や卵巣の状態を悪くさせることがあります。
子宮内膜の状態が悪ければ、いくら受精胚を移植しても定着がうまくいきません。
また、疲れた体では良い卵自体できにくくなりますよね。

CHTI037.jpg

攻めの治療と並行して、

子宮や卵巣の状態を改善させよう

というのが不妊鍼灸です。

場合によっては高度生殖医療を少しお休みをして、心身をストレスから解放させるのも良いと思います。
その間に鍼灸治療で良い状態に整えてから再開したところ、すんなりと妊娠できたという例もあります。

心身疲れ切ってしまう前に、鍼灸を併用して成功率を高める選択もアリですね。
どんな形にせよ、最終的には自分の子宮で育てる以上、よりベターな体調維持が基本なのですから…。

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2015年04月23日

不妊症と鍼灸(ハリきゅう)その7 不妊治療費用の助成制度について

不妊症とハリ灸(その1)に戻って読む

不妊症とハリ灸(その6)に戻って読む



正式には『特定不妊治療費助成事業』といって、国がやっている事業です。

したがって、全国47都道府県どこでも申請することにより助成を受けられますので、知っておいて損はない制度です。

なお、「特定不妊治療」とは
体外受精・顕微授精・凍結胚移植などの高度不妊治療(生殖補助医療:ART)をさします。
つまり、タイミング法などの一般不妊治療や保険の効く検査費用は適用になりません。
(そのかわり医療費控除の対象には加えられます。)

鍼灸治療は社会保険は使えませんが、医療費控除の対象になります。
(医療費控除は年間10万円を超えた分が所得から控除されますので、忘れず控除を受けましょう。)

特定不妊治療の助成制度には世帯所得の上限や、年齢による助成回数の違い、治療内容により助成額の違いなどがあります。

詳しくはこちら 

この『特定不妊治療費助成事業』は地方自治体により上乗せ制度もありますのでお住まいの地域の役所に問い合わせるとわかります。

神奈川県の場合はこちら 

IP08_I33.JPG


今後、高度生殖医療による妊娠、出産の増加傾向はさらに強まると予想されます。

前回でも述べたように、高度生殖医療での通院が長くなると、経済的負担・肉体的負担・精神的負担などが増えて、途中で断念せざるを得ない方も多いようです。

そのため、高度生殖医療期間はなるべく短期間が望ましいと思います。
心身が疲れ切ってしまわないうちに、鍼灸を併用してなるべく短期で妊娠をめざすことが大切です。

こうした観点からも鍼灸の役割はさらに重要になってきます。

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2015年04月18日

不妊症と鍼灸(ハリきゅう)その6 鍼灸の役割

不妊症とハリ灸(その1)に戻って読む

不妊症とハリ灸(その5)に戻って読む


理由その2の続きです。

実は体外受精からは費用が大幅に増えます。

人工受精は例えて言うならば、お見合いのお膳立てはするけれど、あとはお二人さんの自然の成り行き任せでした。

体外受精は違います。
卵巣から卵子を採取してきて、精子を振りかけて受精させ、培養液の中で細胞分裂を確認して、受精卵(胚といいます)を子宮に移植する方法です。

つまり、高度な技術とノウハウが必要になるために、費用が跳ね上がります。
たとえば採卵費用は20〜30万円程度、受精した胚を子宮に戻す移植は5〜10万円程度、というように料金が上がります。

顕微授精という、卵子の中に一匹の精子を顕微鏡を見ながら注入する方法では、さらに5〜10万円上乗せになります。
さらに薬代や検査代などを加えると1回の費用は40〜50万円位にはなってしまうようです。

自由診療ですので医療機関でかなり料金の差があります。
その辺の情報は事前にネットで調べておく必要がありますね。
傾向として大都市圏ほど高いようです。

ホームページ記載料金は必要最低限の費用と思ったほうがよさそうです。
いろいろ追加検査などが発生すればさらにかかることになります。
実際通院した方の生の話が聞ければベターですね。

いろいろ書きましたが、ようするに体外受精の段階からはお金がかなりかかりますよ、ということはお分かり頂けたと思います。

IP08_I04.JPG

しかし、これだけのお金をかけるわりには、1回で妊娠できる確率が30%以下です。
この辺の数字は医療機関で結構差が大きいのですが、20%に届かない所も多いので、やはり成績の良い所は混んでいて料金も高くなる傾向があります。

ですから、

人工受精の段階で鍼灸を併用して妊娠の確率をアップさせることが、

経済的な負担を少なくする有効な手段になります。


3つめの理由は、体外受精の肉体的負担と精神的負担です。

肉体的的負担の一番は採卵だと思います。
人工受精と違って体外受精は卵巣から卵子を採取してきます。
顕微授精も同じです。

治療を受けた方々の感想はまちまちですが、やはり結構痛いようですね。
局所麻酔はするようですが…。
痛みで翌日は仕事を休む方もいらっしゃるようで、できれば採卵当日だけでなく翌日もお休みを取っておいたほうがベターでしょう。

ですから採卵は肉体的にも費用的にも大変なので、一度に複数個採取するところが多いです。
その日使わなかった卵子は凍結保存しておいて、次回以降に使用します。
それにより、何度も痛い思いをしなくてもいいし、費用も抑えられるわけです。

しかし、体外受精の負担は別の面でもあります。

たとえば通院回数です。

人工受精の場合ですと排卵日前後に通院回数が増えますが、体外受精では採卵の準備のため場合によっては毎日注射に来てくださいとか、

卵の成育状況によっては採卵日が急に早まって、明日の何時に来てくださいみたいな指示が出ることもあるようです。

とくにお仕事をされている方は、時間の調整やらで大変です。

(最近は自宅で自己注射させたり、貼り薬や座薬でホルモン補充、といったやり方の病院が増えているようです。)

だんだん肉体的にも疲れがたまってきます。
一番体調を良くしておかなければならない時期に、睡眠不足や過労で体調不良・・・、なんてならないようにしたいですね。

当然、精神的にも負担は大きくなります。
通院のための時間の工面で、職場の上司や同僚にその都度お願いをしたり、家事をする時間が足りなくなってしまったりと、そうしたことは結構、ストレスになりますね。

CHTI016.gif

ご主人の協力、職場の理解やサポートなどがとても大切になってきます。

数か月ならいいのですが、半年、1年、2年と続いてきますと肉体的にも精神的にもつらくなってきます。

鍼灸治療併用で少しでも短い期間で懐妊できれば、そうした負担が減らせると思います。


体外受精の段階でも鍼灸併用はかなり有効な方法になります。

シリーズの(その3)でも紹介しましたが
米国生殖医療学会で発表されたデータによれば

体外受精を受ける女性161人を2グループに分け、
一方には体外受精の際、受精卵を子宮に戻す前後にハリ治療を実施。
残りのグループには、ハリ治療をせず通常の体外受精を行った結果、

ハリ治療をしなかったグループの妊娠率は26%だったのに対し
ハリ治療をしたグループの妊娠率は42%まで上がっていたという。
これはハリ治療がいかに母体にとって妊娠しやすい環境を整えてくれているかを如実に示しています。


鍼灸を併用することで、人工受精の段階でも、体外受精を行う際にも成功率が上がります。
こうした事実が認知されていけば、不妊鍼灸の役割は今後さらに増してゆくものと思います。

IP08_I24.JPG

次回は

不妊治療の費用補助制度や高度生殖医療と鍼灸の関わりあいについて書いてみたいと思います。

不妊症と鍼灸(ハリきゅう)その7 を読む


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2015年04月08日

不妊症と鍼灸(ハリきゅう)その5 不妊治療でかかるお金

不妊症とハリ灸(その1)に戻って読む

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不妊症とハリ灸(その3)に戻って読む

不妊症とハリ灸(その4)に戻って読む


これから不妊治療を考えている方へ経済的負担、つまりお金のことを少し書きたいと思います。

ネットでも情報は集められます。
知り合いで不妊治療を経験した方や、今通院中の方などに聞かれるとより詳しいことがわかると思います。

不妊治療はすごいお金がかかる、というイメージがありますが状況次第です。

高額な費用が必要なのは体外受精や、顕微授精などのいわゆる「高度生殖医療」を受ける場合です。
回数が重なると500万円以上かかった例もありますから。

ホルモン剤などの薬物療法やタイミング法による自然妊娠をめざす段階であれば、健康保険適用ですので諸検査費用を入れてもそれほど心配はない金額のようです。

タイミング法でなかなか妊娠できなかったり、ご主人側に問題があるような場合には人工受精をすすめられることになると思います。

人工受精からは保険の効かない自由診療になりますので、医療機関で費用が違ってきます。
1回5000円〜20000円と結構幅がありますが、15000円くらいが平均のようです。

人工受精と聞くと人工的なイメージですが、ほとんど自然妊娠に近いものだと考えていいと思います。

CDGY001.jpg

性交渉で放出された精子が、長い道のりをよじ登り、卵子がやってくる卵管の待ち合わせ場所に到達するという過程をカットして、
その場所近くに濃縮された精子たちを授精用カテーテルで注入してくるだけですから。

そこから先は成り行き任せですから、そういう点では自然妊娠に近いことが行われているわけです。
タイミング法が恋愛結婚なら、人工受精はまわりが段取りしてくれるお見合い結婚みたいなもんでしょうか。

人工受精の成功率ですが、これは医療機関の技術的な差はあまりなくて、むしろ母体の状態次第でばらつきが大きいようです。

つまり、妊娠する方は1〜2回の人工授精で妊娠するのですが、うまくいかない方は5回以上トライしてもうまくいかなくて、医療機関を変えてもやはり同じ結果のようです。
したがって4〜5回やってうまくいかない場合は体外受精をすすめる、という医療機関が多いようです。

実は人工受精が思うように行かないな、というこの段階が

ハリ治療を検討してほしい時期です。

理由は3つあります。

理由の1つめは、このシリーズの3回目で紹介した日本生殖医学会で発表された「明治鍼灸大学の論文中のデータ」です。

人工受精を5回以上やっても妊娠できなかった方だけを集めてハリ治療を行い、約4割の方が妊娠したという事実。
母体の状態を改善すれば同じ人工受精でも成功率がこれだけアップするのですから、やって損はありません。

理由の2つめはお金の問題です。

実は人工受精と体外受精ではかかるお金がけた違いにアップします。
その辺の詳しい話は次回にいたしますね。

不妊症と鍼灸(ハリきゅう)その6 を読む


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