2008年07月13日

息子からのプレゼント

久しぶりに我が家に帰った23歳の息子から父の日プレゼントをもらった。

「遅ればせながら、 気持ちだけ。」

そう言いながら差し出したコンビニの袋には、缶ビール1本と小袋入りのつまみが入っていた。

父の日プレゼントにしてはチョットささやかすぎるが、なにしろ貧乏青年なので私にとってはそれなりに感激である。(笑)

彼は都内にアパートを借り、アルバイトで生計を立てながら夢を追っている。

その夢とは……漫画家になること。爆弾



漫画家になりたいと言い出したときはさすがに驚いたが、あまり反対はしなかった。

小さい頃から絵が好きで、ケロッピ(サンリオのカエルのキャラクター)などを毎日飽きもせずに書きまくっていたし、小学生の頃には妹を主人公にしたマンガを描きあげてみせてくれた。

たわいもないストーリーでしたが感心したものです。(将来、売れっ子になったときプレミアがつくかもしれなので取ってあります。爆)

そうはいってもとりたてて絵がうまいわけではなく、作品コンクールで大きな賞を取ることもなく、描くのが好きなだけ、そんな感じの子だった。

だから漫画家になりたいと言い出したときは、
「ウーン、やっぱりそうか。」、そんな気持ちと
「オイオイ本気かよ。」という心配の両方があった。

勉強もスポーツもそんなに好きでなさそうでしたから、
「ま、いいか。やりたいことがはっきりあるんだったら納得するまでやらせよう。」

親も楽観的というか…。笑)



考えてみれば厳しい世界に飛び込んでしまったものだ。

日本のアニメやマンガは評価が高いが、だからといってそれで喰っていけるかどうかは別問題。

プロを目指し、日々ガンバッテいる予備軍はゴマンといる。
絵がうまいだけではダメで、ストーリーを作り、それを展開させる文才、セリフのセンスなども必要。

それに加えて“運…”。



そんなことなど考えると、息子をこんな世界に送り出してよかったのかと、親の気持ちは揺れ惑うが、本人はいたって純粋に突き進んでいるようである。

いろんな面で不器用だが、性格の素直さと意志の強さは親の私をはるかに超えている。

専門学校も新聞配達で学費を稼いで卒業した頑張り屋だから、必ずや夢をかなえるに違いない。



いつの日か、プロデビューしたら発表しますから、皆さん、本買ってくださいね。(爆)

その時には父の日プレゼントのビールはケースでもらうことにしよう。^^)

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2008年05月02日

初恋と海

中学の同期会開催のハガキが届いた。
今まで幾度か誘いがあったが参加できずにいた。
その地には特別の思い出があったが、機会に恵まれなかった。


父の仕事で転校が多かった私は、誰一人友人のいない中学へ入学した。
東北は津軽の日本海に面した小さな港町で、卒業までの3年間を過ごすことになった。 
    
幼少から家庭環境に恵まれず、非行に走りかけていた少年がその町でひとりの少女に出会い、淡いときめきを覚えた。
嫌われたくない、良く思われたい、そんな気持ちが芽生え、育ち、少年を立ち直らせた。

彼女に出会わなければ今の自分はなかったかもしれない。
そんな人生の恩人が今もそこに住んでいる。


町は海岸段丘の上にあった。
鉄道が走る1段目と学校が建つ2段目は険しくそそり立つ高い断崖でさえぎられ、登校はつづら折りの坂道を幾度もスイッチバックしながら登ってゆくしかなかった。
きつい道だったが、段丘の上から見下ろす雄大な自然は、傷つき荒れていた心を癒してくれた。

恋に芽生えた少年は朝早く家を出て、つづら折りの頂上にある手すりから身を乗り出し、登ってくる生徒達の中に少女の姿を探すのがいつしか日課になっていった。

そこからは海岸線に沿ってうねうねと走り来る列車や、白い潮の泡を長く引きながら港へ帰る漁船、それにまとわりつくように飛び交うウミネコの群れなども見えた。
晴れた夏の海は強い陽光に反射して、無数の魚が海面で飛び跳ねているかのようにキラキラ輝いている。
そんな景色を眺めていると時間を忘れ、心が鎮まっていった。


いただいた5年前の同期会の集合写真で彼女は爽やかに笑っている。
「今回はかならず参加してくださいね。」とでも言っているかのようだ。
昔の面影をわずかに残す微笑みの向こうに、あの夏の海がパノラマのように広がって見えた。

今回はとってもメルヘンチックな文章になってしまいましたァ。^^)

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posted by かもめ at 18:53| ☔| Comment(7) | TrackBack(0) | エッセイ・日々の雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月14日

江ノ島で福を拾う

江ノ電を降り、江ノ島をめざして歩き出してすぐ、男物の黒い財布を拾った。中をのぞくとかなりの金額が入っている。辺りを見回してみる。寒の戻りの冷たい風と、今にも降りだしそうな天候のせいか通行人は少ない。

少しの間、落とし主が探しに来るのを待っていたがその様子もない。じっと立っていると体の芯から冷えてくるので、近くにある交番をめざした。

玄関をあける前にもう一度周囲を見たがそれらしい人はいない。中に入ってカウンター越しに声をかけると奥から中年の警察官が姿を現した。事情を話すとイスをすすめられた。

書類が用意され、拾った時間、場所、私の住所、氏名、電話番号などを聞かれる。ひと通り記入が終わり、「金額を確認しますので一緒にみてください。」と、警官。

万札から始まりカウンターの上に整然と並べられ、金額確認欄に署名を求められた。ときどき、ネコババ警官が問題になるのでその対策なのだろう。

合計金額は10万近くあった。
(落とし主は青くなっているだろうな…。)

それでは、と腰を浮かしかけたが止められた。
「一応、カード類も確認しますので一緒にお願いします。」
(エーッ、カードも?)

家を出たのが昼過ぎだったので、もう2時を回ろうとしている。グズグズしていたら日が暮れてしまう。

そんなことにもお構いなしにカードの確認をゆっくりと始めた。
最近はクレジットカードだけでなくポイントカード類も結構な枚数持っていますよね。それを1枚1枚私に見せて確認しながら書類に記入してゆくんです。そりゃぁ、事が事だけに仕方ありませんが……。(^^;)

ガソリンスタンドのカードを記入しながら、「ここは私も利用してましてね、他よりチョット安いんですよ。」と、おまわりさん。

(そんなことより、カード会社に照会すれば落とし主にすぐに連絡つけられそうなものだろうになぁ。)なんて思いながらも、
「へぇー、そうなんですか。」なんて相槌を打っていると、窓ガラス越しにこちらを覗き込む人影が見えた。

そして中年男性がドアを開け、指差しながら入ってきた。
「あった!それ、わたしのです!」
あとに続いて奥さんらしき女性と2人の子どもが入ってきて、部屋の隅にかたまるように立った。

警官と落とし主の間で本人確認のための質問が始まった。神妙なおももちで答えている父親と横に立っている母親を不安そうに交互に見やる上の娘、3,4歳くらいの下の子は母親の脚にしがみついている。

いろいろ聞かれた後に本人と確認できたようなので、「それじゃ私らは。」と、席を立ったがまたもや止められた。

「あの、まだなにか?」
私も妻も空腹だった。江ノ島に着いたらまず昼食をとり、それから歩き回るつもりでいたのだ。

「拾得物に対する謝礼についての説明をさせていただきます。規則ですので。」

内容を要約すると、拾い主には5〜20%の金額をもらえる権利があるのでどうしますか、ということだった。

「要りません。」

「と、いうことは権利を放棄されるということですか?」

「そうです。」

「いけません、そんな!」と、奥さんが口を挟んだ。

「いいんですよ。困ったときはお互い様ですから。」

「ではその旨を記入していただき、署名をお願いします。」

(やれやれ、また書類か…。面倒なもんだなぁ。)
すべての記入が済んでやっと放免された。(笑)

外に出てみると、先ほどよりさらに風は冷たく、時折ポツンと雨が落ちだしてきた。見上げると暗い鉛色の空をトンビが数羽、風に乗って飛び回っている。

国道下の地下道を抜け、島に続く道を妻と並んで歩き始める。

「ウッカリ財布に変なもの入れておかれないなぁ。」
「変なものって?」
「たとえばキャバクラ嬢の名刺なんかウッカリ入れてたら、それまで書類に書かれちゃうじゃない。」
「あなたの財布にもたまに入っているわけ?」

冗談のつもりだったのに、やぶヘビになってしまった!(笑)

皆さん、かもめはキャバレーなどにはトンと縁がありませんので勘違いしないでくださいね。まぁ、昔、若い頃行ったことはありますが…。(爆)

温かい蕎麦でも食べて早々に引き上げようか、などと話しながら歩いていると
「スミマセ〜ン!」と背後から女性の声。

振り返ると奥さんが息を切らして追いついてきた。
「ホントに助かりました!気持ちだけ受け取ってください!」

一礼するとなにやら白いものを私の手に握らせ、すごい勢いで駆け戻ってゆく。

それは折りたたんだティッシュだった。
開いてみると現金が入れてある。

追いかけようとする私の袖を妻がつかんだ。
「もらってあげたら? 江ノ島で福を拾ったと思って。」

拾った福はまもなく伊勢海老に変身し、私たちはハッピーなランチを頂くことになった。^^)

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posted by かもめ at 09:15| ☔| Comment(7) | TrackBack(0) | エッセイ・日々の雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月03日

再会

同期会に出席してきました。
といっても総員6名のミニ同期会。
私が学校を出て初めて就職した会社の同期5人との、本当に久しぶりの再会でした。

会社は某一流メーカーで業界では世界的にも有名です。
国内外に工場や拠点を持っていて、我々は昭和49年春、北九州工場に赴任を命じられた同期生。
34年前の春4月、東京の桜に見送られ、博多行き寝台あさかぜに乗り込んだ6人は、会社の独身寮で青春の一時期をともに過ごした友人でもあります。

実は私は6年くらいでドロップアウトし、秋田に帰ってしまいました。(笑)
それ以来の再会です。

現在の彼らは、副社長だの、工場長だの、関連会社の社長などと出世して活躍中の方ばかり…。
だから、参加しないかと電話があった時、正直迷いました。

「私なんかが出ていいんですか?」
「なに言ってんだ、たった6人の仲間じゃないか。久しぶりに顔を見せに来いよ!みんな元気なうちに会おうよ!」と…。
うれしくて、胸が熱くなりました。

同期会当日は楽しみ半分緊張半分でした。なにせ30年も会っていないわけですから…。
でもやっぱり仲間ですね、握手を交わした途端にそうした不安は吹き飛んでしまいました。

九州での昔話がいろいろ出てきて、まぁ楽しかったです!
次の日が仕事なので1次会で切り上げましたが、これからも時々集まろうじゃないかということになりました。

別れぎわにTさんは
「俺はな、今でもお前の歌をしっかり覚えてんだぞ!」
そう言うと、歌いだしました。

何も残さずに誰かが消えた   寒すぎる都会の夜更けに
窓ガラスやぶって秋の風が   ふるさとを連れてきてくれた
早く家(うち)へ帰りたい   忘れかけていたふるさとだけど
早く家(うち)へ帰りたい   逃げ出してきたふるさとだけど


メロディも歌詞も正確で驚きました。
この私でさえずっと長い間忘れていたこの歌をTさんは覚えていてくれたのです。

あのころ同期の仲間は何かにつけて部屋を訪ねあい、酒を飲んだり、愚痴をこぼしたり、励ましあったりしていました。
そのころフォークソングにはまっていた私の部屋に来るとTさんは、
「何か1曲やってくれ!」と…。
そういえばTさんはこの歌が一番のお気に入りだったのです。

「たまに仲間うちで飲むときも、みんなお前のこと心配してたんだぞぉ。」
私はうれしくて涙が出そうになり、下を向いてしまいました。


仲間と別れた帰りの電車内で、続きの歌詞を長い時間をかけて思い出していました。

早く家(うち)へ帰りたい
                     作詞:佐藤時夫 作曲:菅原昇

何も残さずに誰かが消えた    寒すぎる都会の夜更けに
窓ガラスやぶって秋の風が    ふるさとを連れてきてくれた
早く家(うち)へ帰りたい    忘れかけていたふるさとだけど
早く家(うち)へ帰りたい    逃げ出してきたふるさとだけど

夢を追いかけてきた僕だけど   何もかも失くしてしまった
砂混じりの雨に汚れた僕を    懐かしい声が呼んでいる
早く家(うち)へ帰りたい    忘れかけていたふるさとだけど
早く家(うち)へ帰りたい    逃げ出してきたふるさとだけど

渡り鳥たちが飛んでゆくだろう  夕焼けの空を群れになり
いま僕を乗せて汽車は急ぐ    海鳴りの村へ ふるさとへ
早く家(うち)へ帰りたい    忘れかけていたふるさとだけど
早く家(うち)へ帰りたい    逃げ出してきたふるさとだけど


頭の中で歌詞と曲が一緒にめぐりだすと、あの頃の青春の日々が鮮やかに甦ってきます。

いい気持ちのままに爆睡したせいか、気がつくと電車はとっくに小田原を通過してしまっていました。(笑)

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2008年02月19日

熱海桜

熱海で桜が満開と聞いて、先日ぶら歩きに行ってきました。
お天気も最高でよかったですよ〜。わーい(嬉しい顔)

熱海8.jpg


熱海桜は明治時代イタリアから渡ってきた寒桜の一種だそうです。(へぇ〜、そうなんだ。)
寒桜のわりには色が淡くて河津桜(寒桜で有名)とソメイヨシノの中間、といった感じの花でした。

駅から歩いて10分ほどの糸川沿いやサンレモ公園に見事に咲き乱れていました。
よほど蜜が多いのかメジロやスズメが枝々に群がって、風もないのにユサユサとゆれています。

目の前には紺碧の海。ハーバーにはこんな船も並び、イイ感じ。

熱海6.jpg


桜を堪能したあとは熱海城から眺望を楽しんできました。
美しい街並みと海、初島もくっきりと見えました。

熱海9.jpg

熱海の由来は昔、火山噴火の際にマグマが海中に噴出して海が熱くなってしまったことからだそうです。(受け売り情報です。笑)

帰りに近くのハーブ&ローズガーデンを歩き回ってきました。
近くのホテル直営でほとんど一山使った雄大なスケール。
まだまだ造成途中で、数年後には素晴らしい公園になるでしょう。

最後はやっぱり熱海の地ビールを堪能してきました。わーい(嬉しい顔)
箱根や江ノ島ビールもおいしかったが、これもなかなかイイ感じでした。
熱海10.jpg

久しぶりに訪れた熱海は「温泉観光地」から「ちょっとオシャレなリゾート」の雰囲気が出てきているように感じました。
今度は名物「冬の花火」を観にいきたいなぁ。

今日は熱海観光協会担当者みたいな記事になってしまいました。(笑)

まだまだ寒い日が続きますね。
皆さん、くれぐれも体調にはお気をつけください。^^)


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2008年01月19日

冬本番!

今年は暖冬かなぁと思っていたら、ここ数日の冷え込みは厳しいですね。

毎朝五時半に起きるのですが、だんだんイヤになってきました。

といっても小田原はせいぜい3℃くらいですから、寒冷地の皆さんや早朝仕事の方には笑われそうですが…。

旭川はマイナス30度ですって?想像もつきません!

実はかもめは秋田の生まれで、れっきとした雪国育ち雪なのです、これでも…。(笑)

患者さんから「スキーとか上手なんでしょうね」などと言われますが、ほとんどできません。ウイスキーなら好きですが。(爆)

雪国育ちはスキー得意の人が多いですが、かもめは苦手です。

今でこそ雪の量が少なくなっていますが、私が子供の頃は多くて大変でした。

日に何回も雪かきをしないと道路に出てゆけない、屋根から下ろした雪を片付けたり、軒下に積んである薪を家の中に運び込んだりと、風の強い日は本当にイヤでした。

外で遊んでいても指先が冷たくなってくると泣きたくなってきました。もうやだ〜(悲しい顔)

なんとまぁ軟弱な子だったんでしょう。(笑)

私にとって雪は、楽しむ対象ではなく厄介な代物だったのかもしれません。

でも、最近はそんな雪景色に囲まれていた生活が懐かしいですね。

でも、やっぱり小田原がいい!

冬は温暖で夏も過ごしやすいし、田舎の部分と都会の部分が混在していて、自然が豊かで人情厚い土地柄。

きっと一生離れられません!わーい(嬉しい顔)

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2008年01月02日

新年おめでとうございます!

新年おめでとうございます わーい(嬉しい顔)

今年もよろしくお願いいたします
門松.bmp

とうとう先月は記事を更新することなく過ぎてしまいました。^^;

治療に追われる毎日であったことのほかに、ホームページの手直しをやっておりました。

なんて書くと聞こえはいいのですが、トップページだけプロの方に作ってもらい、リンク貼り替えなどは自分でやっただけなのです。

パソコン苦手の私のことですから、最低限の手直しです。

あまり高度にやりすぎると知識不足の頭がよけい混乱してしまいますから…。(笑)

よかったら一度のぞいてみてください。→かもめ針灸治療室


平成も20年目に入りましたね。

20年前の平成元年の1月は私にとって忘れられない冬でした。

治療家への道を目指すことを決意し、勤務先の社長と話し合いをしたその夜は、昭和天皇崩御の報道が日本中をかけめぐっていました。

翌月には妻と息子の3人で小田原に引っ越して来たのです。

この20年、早かったような長かったような…、不思議な感慨を覚えます。

あのときの気持ちを今一度思い出し、今年は初心に帰ってがんばろうと思います。


それと今年はテニスの試合に出たいと思います。

j0295188.gif

2月にシニア何とか大会といって(完全に忘れてる、笑)勝負は二の次でテニスを楽しみましょう、といった趣旨の大会があるはずなのでそれに出たいと思っているのです。

去年1年基本をみっちりやってきました。(といっても、月1〜2回しかやっていませんが…。アハハ)

フォアはだいぶ打てるようになったのですが、バックがまだまだダメですねぇ。^^;

こんな状態では対戦相手に失礼かもしれませんが、楽しめたらそれでよし、無理して怪我だけはしないようにしたいと思います。わーい(嬉しい顔)

おっ、そろそろ箱根駅伝見に行かねば!

自転車で10分の連歌橋まで応援に行きます。

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2007年10月01日

珍客きたる

2ヶ月ぶりの更新ですぅ〜。

また入院しているのではと心配してメールをくれた方もいらっしゃいました。

大丈夫、元気で生きております。(笑

この夏は多忙でパソコンの前でゆっくりするヒマがありませんでした。


ところで我が家に珍客です。

庭の椿の下に虫のフンがたくさん落ちていました。

@R.jpgてっきり毛虫が発生したのだろうと思い、葉の裏を見てみたがそれらしいのはいません。

おかしいなぁ〜とさらに探していたところ、大きなフンがポトンと落ちてきました。

その先を探してみるといました、いました!

なんと、巨大な芋虫です。せっせと椿の葉を食べながら、ポトンポトンやっていたのです。



@S.jpg直径1,5センチ、長さ10センチくらいで、私の中指をふた回りも大きくしたようなサイズです。

はじめは気持悪かったのですが、じっと見ているとわりと愛嬌のある顔をしています。

体の色はとってもきれいな薄い緑色。

控えめな黄色の斑点が並び、たくましいキャタピラのような足で枝をしっかりつかんでいます。

尻尾にはクイッと上に曲がった針状の突起。

ウ〜ン、いざというときはこれで身を守るつもりか…。

はたして成虫は蝶か、はたまた蛾か。

たぶん大きなアゲハチョウにちがいない、それも見事な紋様をもった大アゲハ…。

勝手に想像を膨らませながら、フンだけ掃除して引き揚げることにしました。

旅立ちのときに遭遇したいなぁ。

鳥などに襲われなければいいのですが…。

かといって家の中で飼う勇気は毛頭ありません!(笑

隣のおばさん、「この椿、食べつくしたらまさかうちのほうには来ないよね。」

確かにこの食欲、すさまじいものがありますから椿の命も少し心配になってきましたが…。

ま、いいか、両方ガンバレー!^^)



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2007年07月26日

失礼な電話

治療室に1本の電話がかかってきました。

「○○党から立候補しております△△△△です。」

(参議院選挙の投票日も迫ってきたから、電話でのローラー作戦か、大変だなぁ候補者も…。)

仕事中なので聞いていられない旨を口にしかけて、アレッ!

なんと相手はテープなのです。

あきれてしまいました。ちっ(怒った顔)

この候補者だけは間違っても、票を入れたくないと思いましたね。

電話を無差別にかけまくる選挙のやり方自体、私は嫌いです。

どうしてもやらざるを得ないなら、せめて生身の人間が電話口で了解を取ってからテープを流す、という手順を踏むべきでそれが礼儀ではありませんか?

そう言いたい。

いきなりかけてきて先方の都合など問答無用とばかりに一方的にテープを流すとは…。

集票どころか、有権者に自ら悪い宣伝をしているようなものです。

この程度のことが分からない方は国会議員になるべきではありませんね。わーい(嬉しい顔)

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2007年07月16日

Hさんのバースデープレゼント

1年ぶりに顔を見せたHさんは、ずいぶんと痩せて小さくなっていました。

「また、券をお願いしたいんですが。」

いつも柔和な物腰で、お年は70代後半です。

3年前からHさんは、毎年奥様の誕生日に治療回数券をプレゼントしているのです。

彼女は週1回のペースで治療に来られています。

初めはご主人のHさんが来室され、その後奥様も見えるようになりました。

実は、Hさんは膀胱がんの闘病を長く続けておられます。

鍼灸を併用することにより免疫力をアップさせ、抗がん剤の副作用を軽くしたい、というのが目的でした。

最近は入院しての治療が増えて、鍼灸にこられる機会がほとんど無くなっています。

そんなHさんが、わざわざ足を運んで来てくれたのです。

自分の体が大変なのに、奥様の健康を心配するその優しさに、少しジーンと来たかもめでした。

一昨年、初めて回数券をプレゼントする際に、こうおっしゃいました。

「品物より、健康を贈りたいから…。」

そして今年が3回目なのです。

なんとしてでも奥様の健康を守らねばなりません!!笑)

Hさん、帰り際にこんなことをおっしゃいました。

「でも、私のプレゼントより先生からのほうが嬉しいようで、手紙は大事にしまってますよ。」

実は70歳以上の方には、キャンデーに簡単な手紙メールを添えてお誕生日プレゼントをしているのです。

ご主人にも見られていたとは…、ちょっぴり恥ずかしいけど嬉しいですね。^^;)

Hさんの優しさとご夫婦仲の良さが感じられ、心地よい出来事でした。わーい(嬉しい顔)

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2007年06月25日

紫陽花まつり

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紫陽花まつりの駐車場から会場まで続く道の途中で、近くの家から一人の若者が車椅子を押しながら出てくるのを見かけた。

体格のいい、80歳くらいの女性が乗っている。

彼は車椅子の前にしゃがみこむと、馴れた手つきで帽子をかぶせ、白いタオルを首に掛けてあげた。

二言三言の会話のあと、彼女は遠くを指差した。

散歩のコースを決めているのだろう。

指先に目をやった彼は、ニコニコ笑っていた。わーい(嬉しい顔)


.JPG年のころは高校生か、大学生か…。

真っ白なTシャツに、ところどころ穴のあいた濃紺のだぶだぶGパン。

髪は茶髪、耳にはピアス、ズックのかかとはつぶして履いている。


頭にかぶった小さめのキャップは斜め45度を向いていた。

一人でいる時なら、ちょっと不良っぽく見られそうな格好である。

その彼がおばあちゃんと楽しそうに会話しながら、まつりのコースを押して歩き始めた。


不思議な夢でも見ているようで、私もゆっくり彼らの後を一定の距離を保ちながらついてゆく。

広大な田んぼや畑を囲むように数え切れないほどの紫陽花が色とりどりに咲き乱れている。

ひと通り見て回るだけで1時間はかかりそう…。


雨あがりで蒸し暑い梅雨の午後。

二人は楽しそうに会話をし、車椅子は進んでゆく。黒ハート


15分ほど歩くと彼は立ち止まり、車椅子に下げていたペットボトルを外し、彼女の手に渡した。

片方は麻痺しているようだ。

飲み終わったボトルを受け取ると、帽子を脱がせ、首のタオルで汗を拭いてあげながら何か聞いている。

おばあちゃんは首を横に振り、また指差した。

笑ってうなずくと彼はまた車椅子を押し始めた。

休みの日に、ときどきこうやって車椅子を押しているのに違いない、…そう思えた。


綺麗な紫陽花と若者の優しさに心が満たされた午後でした。わーい(嬉しい顔)


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2007年05月20日

2葉の写真 (母の日に寄せて)

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手元に亡き母の白黒写真が2枚並んでいる。

30年前に祖母から渡され、引き出しの奥にしまいこんでいたもので、
ところどころ黄ばんでいるが映りは鮮明である。


1枚は独身時代らしい。

長くカールされた髪が帽子の下から伸び、背筋がピンとして若さに満ちている。

しかし、そんな母の思い出は何ひとつ無い。


もう1枚は病床で半身を起こし、かたわらの私を抱いている。

穏やかに笑っているが、若い頃とは別人のような生気の失せたその顔を
3歳の幼児が見上げている。


それからほどなく彼女は逝ってしまった。


49年前の冬、母に先立たれた4歳の私は霊柩車に乗せられ火葬場へ向かい、
窯から出てきた骨を拾った。

当時、死の意味が理解できていたか解らないが、帰りの坂道で振り返った時に、
煙突から白く細く、なごりのような煙がたなびいていたのを覚えている。


その光景は大人になっても夢に出てきた。


52歳になった私は、突然の胸痛で入院した。

絶え間なく襲う息苦しさと不安に、眠れぬ幾夜を過ごした。

そうした中、時々訪れるまどろみの世界に2人の母が訪れた。

夢の中で若き母は息子の手を引き、駅まで続くリンゴ畑の近道を
澄んだ声で歌いながら歩いて行く。

柔らかく暖かい手だった。

眠くなった私が胸に抱かれると、いつのまにか病床の母に代わっていた。

私の頭を撫でながら優しい言葉が心地良い。

「私の分までしっかり生きなさい。油断してはダメですよ。」

細く白い指がきれいで、触ろうと手を伸ばすと、……目が覚めた。


退院後、写真を久しぶりに眺めてみる。

闘病中の母の顔はあきれるほど、今の私に似ていた。

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2007年05月17日

父との京都旅行(後編)

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父との京都旅行(前編)に戻って読む

京都で再会した父は2ヶ月前とは別人のようだった。

こけていた頬に肉が付き、目にも生気が戻り、ゆっくりではあるが近距離なら歩けた。

タクシー観光当日はあいにくの雨天。^^;

降りしきる雨の中、ドライバーのNさんには車イスの積み下ろしに大変な苦労をかけてしまった。

s@.JPG車イスを押しながらガイドをし、カメラマン役も引き受けてくれた。

←左から弟、兄、かもめ。父が一番おしゃれな服装。(笑

何より、少しでも父の負担を軽減しようと、一般の人は通れない通用門を開けてもらってギリギリまで車で登ってくれた。

おかげで息子達も石段や坂道をほとんどパスできたのである。^^)


すっかり仲良くなったNさんは、難病のため施設に入っている奥様のことまで話してくれた。

「お父さんは幸せですね。こうやって京都に来られて…。」

車イスを押しながら、父の耳元で幾度もかけてくれた言葉の意味が少し分かった気がした。


余力を残してホテルに帰った父は元気満々で、夕食ではおいしそうに日本酒を1合飲んだ。

我々も父を寝かしつけたあと、深夜まで痛飲。^^)

兄弟そろって旅行というのは、40年ぶりくらいではないか。

その機会を父が作ってくれた。

そのうち、「生きてるうちに、一度海外旅行したいなぁ。」

そんなこと、言い出さないかなぁと3人で笑った。


sV.jpg帰る日の朝、皆で京都タワーに登った。

雨上がりの京都は美しく、四方を守るように連なる山々の新緑が萌え立っている。

今度は紅葉のころ訪れてみたい。




最後にもういちどNさんにお礼を申し上げたく宣伝させていただきます。

有志の個人タクシーが立ち上げた会社です。

料金もとても良心的ですので京都でタクシー観光をするときは、

ゆうゆう京都』 www.uukyoto.com がオススメですよ!(笑


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posted by かもめ at 12:25| 🌁| Comment(7) | TrackBack(1) | エッセイ・日々の雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月11日

父との京都旅行(前編)

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2月に退院した父は、その後メキメキ回復した。  『父の入院』

週6日はグループホームで暮らし、週末は弟が自宅に連れ帰り、

日曜夜、施設に戻るという生活に戻った。

「生きているうちに京都に行ってみたい。」

幾度かそのせりふを耳にしていた弟は、主治医と交渉を重ね、旅行の許可を取り付けた。

弟のことだから、「ひとり、医師が同行しますから大丈夫です。」

くらいのことは言ったかも知れない。(笑

その兄が間髪いれずに京都駅前のホテル ビル を押さえ、4/30からの2泊3日と日程が決まった。

GW期間中(谷間)というのに通常料金の半額以下と。(不思議…わーい(嬉しい顔)

問題は満足に歩けない父をどうやって観光させるかである。

京都までの列車内やホテルは何とかなるとしても、名所回りにはどうしても車イスが必要となる。

ホテルに車イスを1日貸してほしい旨交渉したところ、つれない返事だったと弟から電話が来た。

京都観光は階段や砂利道が多く車イスでは大変だとフロントが言ったと…。

あきれてしまった。国際観光都市たる京都を車イスで回れない?

そんなバカな話があるものか…。ちっ(怒った顔)

多分ホテルの車イスを外で使ってほしくないのだろう。

レンタル業者を当たってみたら1日5000円くらいかかるらしい。

いずれにしろ移動はタクシーを使うことになるので、車イス対応の観光タクシー 車(セダン)

を捜してみたところ、ちゃんとあった。^^)

6時間で7ヶ所を回るコースを選んだ。

弟によるとコース選びの際に父と相談したところ

「そことここは行ったことあるから、今回は外していい。」と、爆弾発言!爆弾

「生きているうちに京都に行ってみたい。」というあのせりふは何だったのだぁ!

ボケがひどいのか、はたまた息子達がまんまとはめられたのか…。わーい(嬉しい顔)

かくして父の京都旅行計画は着々と(?)進行していったのである。

続きは後編で。^^)

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posted by かもめ at 08:22| 🌁| Comment(2) | TrackBack(0) | エッセイ・日々の雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月03日

かもめ、テニス再開!

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『ぶら歩き』で南足柄運動公園付近を散歩していたとき、

テニスをしている光景に出会いました。テニス

テニス自体、別に珍しいことではないのですが、一人の老人に目が釘付けになってしまいました。

たぶん60歳は超えていらっしゃると思われる白髪の男性が、

孫くらい年の離れた男女を相手に打ち合っているのです。

かなりのレベルなのでしょう、軽快なフットワークときれいなフォームで、

ゆったりとラリーを続けています。

(カッコいいなぁ…。将来あんなふうになりたいなぁ…。)

そのシーンが私のテニス虫を長い冬眠から起こしてしまったようです。

さっそくテニスラケットとシューズを購入しました。(なんと単純なかもめでしょう。わーい(嬉しい顔)

私のラケットは25年前に購入したウッド(木製)で、

使えないことはないのですがやたらと重く、筋力が低下した中年のかもめにはチト大変な気がして…。

それに今時ウッドのラケットなんて珍しい代物ですから、

大事に取っておけば将来プレミアが付くかな?なんて…。(笑


12月、久しぶりのテニスで筋肉痛に苦しんだ自分の姿は、

完全に脳裏から忘れ去られておりました。 かもめ、筋肉痛にあえぐ!

小田原市では月1回、テニス協会の方が無料でコーチをしてくれる催しがあります。

(なんというありがたい方々じゃ!)

とりあえずはそれに参加して、徐々に勘を取り戻し、試合できるようになりたいものです。

妻も週1回のテニス教室に通い始めました。(こっちは有料。うらやましい!)

私より上手くなるつもりかもしれません。(爆

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posted by かもめ at 08:56| 🌁| Comment(4) | TrackBack(0) | エッセイ・日々の雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月13日

ぶら歩き

今年に入り、 ぶら歩き を始めた。

知らない街並み(町並み)を眺めながら、ぶらぶら歩き回る。

略して 『ぶら歩き』。 (なんのひねりもないネーミング…。笑)

一応、メタボリック予防とストレス解消が目的である。(効果のほどはチト怪しいが…。)


家の近所を歩けばいいようなものだが、見慣れた道だと30分歩くとイヤになってくる。

だからメタボリック予防にはなってもストレス解消にはならない…、私の場合は。^^)

知らない街並みだと、不思議と半日くらい歩けてしまう。

初めは脚が疲れてしまったが、最近は平気になってきた。

一人黙々と歩くのは嫌なので、たいがい妻と一緒である。

娘も誘うが、部活が忙しいとかでめったに同行しない…。(笑


いつもは車で通り過ぎるだけの道も、1本奥に入って小路を歩いてみると実に新鮮である。

初めての通りを家々や庭先を眺めながら、とりとめのない会話をしながら歩き回る。

ちょっと洒落た造りの家や庭を見つけると、途端に二人の会話が盛り上がる。

挙句の果てに、屋根の色がマッチしてないだの、庭の手入れがイマイチだとか、

はては飼い犬のしつけまで話が及んだりする。

自分の家をちゃっかり棚に上げていい気なもんである。(爆

そして、良さそうな店を見つけてはいくつかチェックをし、

ひと回りしたあとランチやティータイムを過ごす。

たいがい妻が主張した店のほうが当たりが多いのは、なぜだろう…。(笑

そんなこんなであっという間に半日は過ぎてしまうのである。


このごろは妻のほうが積極的で、

「今度はどこ行こうか?」などと誘ってくるようになった。

ぶら歩きより店探しがひょっとして狙いかもしれないが、

長年多忙を理由に、かまってやらなかった罪滅ぼしの意識もあり、断れないのである。(笑


最近はだんだん市外へ足が伸びだして、茅ヶ崎、江ノ島、鎌倉まで出かけてゆくこともある。

そのうち横浜だ、名古屋だ、京都だなんてならないか、ちょっと心配…。(笑


そんなこんなで、今年に入って休日は 『ぶら歩き』か、『テニス』が日課となっています。

そのうちテニスのことも書きたいと思います。

だもんで、最近はブログを書く時間が少ないのです。 ← 完全に言い訳^^)

更新をサボっている理由、分かっていただけたでしょうか?笑)

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posted by かもめ at 11:04| ☔| Comment(5) | TrackBack(1) | エッセイ・日々の雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月25日

確定申告がやってきた〜!

私にとって憂鬱な季節がやってまいりました。

65万円の馬ニンにはあらがえず青色申告をやっているのですが、

去年は2回やり直しをするハメになり、散々な目にあいました。(青色深刻でした。ふらふら

その反省を踏まえつつ、今年は余裕を持って臨む予定でおりました。

が、実はまだできておりません…。がく〜(落胆した顔)たらーっ(汗)


最後の追い込みをしたいのですが、先週あたりから花粉症やアトピーなどのアレルギー関連の患者さんが増えちゃって、

アァ〜、時間が欲しい〜!

(ふだんさぼっておいて、患者さんのせいにする不届き者!と言われそう。笑)


ところで、簿記ってなんであんなに変なんでしょうネ。

貸方だの借方だの……意味不明。(べつに貸し借りしていないのに…。)

元入金って何?

どこ調べても納得できる説明、書いてない。

とにかく変な用語、多すぎると思いません?

なんてこと考えてるヒマあったら少しでもやらなくっちゃ!


そういえば去年の今頃の日記にも同じようなこと書いておったです。

10年日記、とりあえず1年続いたってことで私にとっては快挙!わーい(嬉しい顔)

1年前の今頃は何を考えていたのか、3年前は何が起こったのか。

10年分振り返って読めるのはなかなかグッド…。

おっと、またしても横道にそれてしまった。


考えてみれば前半は順調だったけど、入院騒動の後、生活も帳簿もスローペースになって、

亀の歩みのごとく簿亀(ボキ)になってしまった。(なんという寒〜いダジャレだ。モバQ


数年前までは青色申告会のコンピュータ指導会なるものに入っていたのですが、

毎月伝票持って出かけてゆかなきゃならないし、担当の女性に、ここはこうよ、そこは違うわ、

今度は間違えないでね、などと優しくいじめられる。(爆

それに年間10万円位かかる。

だったら自分でやろうと一念発起。

パソコンソフトを買ってきてやりだしたのだが…。

(ちなみに私は『やるぞ!青色申告』。やる気の出そうなタイトルに引かれて。)

どうも昔から数字の羅列は苦手なかもめですが、今年は一発合格をめざします!わーい(嬉しい顔)あせあせ(飛び散る汗)

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posted by かもめ at 10:14| ☀| Comment(10) | TrackBack(0) | エッセイ・日々の雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月18日

父の入院(3)最終回

      父の入院(1)にもどる

      父の入院(2)にもどる

病室に戻ると、父はナースに点滴の処置を受けているところだった。

私を見て分かったようで、

「オー、オー、オー、○×△□ (意味不明)」

と口をモゴモゴさせ、顔をクシャッとゆがめた。

「よく眠っていたねェー。」

と話しかけると、遠くを見るようにして、

「夢みてたんだよ。釣りやってたんだァ。」

そんな内容のことを言った。

子供の頃、よく釣りに連れて行ってもらったことを思い出した。

昔に帰っていたのだろうか…。


耳元でゆっくりと大きめの声で話をしてやると、7割がたはまともな会話ができた。

弟の話では、耳がかなり遠くなっているため、離れたところから理解できない言葉で何度も言われたりすると、急に機嫌が悪くなるという。

自分が非難されているように勘違いして闘争的になるのではないかと思えて、周囲にその辺のお願いをしているがまだ徹底されていないのだと…。

補聴器も持っているが嫌がってつけないらしい。


話し方もなんとも不思議な発声になっており、言葉が聞き取りにくくなっていた。

猫の声をさらに高音にして、弱々しく絞り出すかのようだ。

初めのうち私は幾度も聞きなおしたが、弟はさすがに慣れていた。

父は顔を指さしながら何かしきりに訴える。

弟はすぐに分かったらしく、ナースを呼んだ。

髭剃りと歯磨きをしたいというのだ、何日もやっていないからと…。

このやり取りを聞いて安堵した。

オシャレに気が回るようなら、もう大丈夫だ。(笑



昼ごはんも完食し、私の朝食の予定だったオニギリまでたいらげて、父は昼寝に入った。

夜中に徘徊してまわり、眠いのだろう。

私は弟の車で、父が入所しているグループホームへと向かった。

昨年の秋から世話になっているが、この機会に挨拶をしておきたいと思った。

施設は病院のあるN市と自宅のあるH町の中間くらい、国道101号線から外れて5分位登った小高い丘の上にあった。

眼下には広々とした日本海が展開し、冬のこの季節には珍しく凪いだ静かな海が、陽の光に反射してきらめいている。

吹き上げてくる風に潮の香も少しある。

初め、入所を嫌がっていた父がこの光景を見て気が変わったみたい、と弟は笑って話した。

それほど父は海が好きで、そしてここの風景は確かに素晴らしい。

まるでリゾートペンションにでも来たようで、思わず

「親父に代わって、おれが入所したいくらいだなぁ!」

弟は笑いながら答えた。

「今から予約しといたら?」



たった12時間のあわただしい帰省。

父の顔を見て、弟の話を聞き、周囲の方々の支えを感じ、温かい気持ちで、再び夜行バスに乗り込んだ。

乗り場に向かう道すがら弟が言う。

「京都に行きたいって言うんだ。生きているうちに一度行ってみたいって…。できることなら連れて行ってやりたいが…。」

(京都か…、遠いなぁ、オヤジには…。去年ならまだしも今の状態じゃなぁ…。)

などと考えていると、

「ときどきこんなことも言うんだぜ。俺はうんと長生きしたいからよろしく面倒見てくれって…。」

数年前まで、父を悩ませ、苦しめた弟はそこにはいなかった。

長年心配をかけ、助けてもらった分、最後の父との生活を誠心誠意看取りたいという気持ちが感じられた。

「オヤジのこと、頼んだよ。いろいろやってもらって済まんな。」

弟は笑いながら言葉を返した。

「ケッコー、今の生活充実してるよ。辛くも嫌でもないから…。あれこれ世話できて嬉しいんだから任しといて。」

私は肩越しに手を振ってバスのタラップを上った。

振り返ることができなかった。



暖冬の秋田を経ち、夜行バスは一路東京をめざし南下する。



やはり2時に目覚めて、朝方には酔って吐いた。

行きも帰りも乗り物酔いするなんて、よほど型が古いんだろう、とバスのせいにした。(爆

冷たい風が吹く早朝の池袋、すぐには電車に乗る気になれず、酔い覚ましに歩き回るかもめであった。


(追)
その後、父はメキメキ回復し、4日後にはホームへ戻ることができた。
最終的な診断は『 ビタミンB12欠乏性貧血 』であった。(ヤレヤレ ^^;)
帰宅したかもめは数日後、たちの悪い風邪を引き、つらい2週間を過ごすハメになってしまいました…トホホ。



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posted by かもめ at 20:30| ☀| Comment(10) | TrackBack(0) | エッセイ・日々の雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月12日

父の入院(2)

北国行きの夜行バスは小雨の東北自動車道をひた走る。

缶ビールを飲み、いい気持ちで眠りに入ったが、2時頃には目覚めてしまった。

そこから先はトロトロ、ウトウト…。

周囲からはイビキも聞こえてくる。

ガターン、ゴトーン、ガターン、と周期的に下から衝撃が突き上げてくる。

カーテンの隙間から外を覗いてみるが、暗闇に小さな光が点滅しながら流れ去ってゆくだけ…。

数年前から認知症も少しずつ出始めた父の顔が浮かぶ。

弟の話では近所の家に押しかけて、

「お前の飼ってるカラスがうちの畑を荒らした!」と、怒鳴り込んだという。

入所先のグループホームでも少しトラブルを起こしていた。

体がまだ元気だからこそのトラブルだったが、今度は命が危ない状態。

けっして幸福だったとはいえない父の人生…。

眠れないまま時は過ぎ、カーテンの向こうは空が白み始めてきた。


高速を降り、一般道を走り始めた頃から何となく胸苦しさが始まった。

一瞬、いやな予感が頭をよぎった。

時間とともに吐き気が強まる。胸痛はない。

暗い車内をふらつく足でトイレに向かう。

ひどく吐く。吐いたらスッキリした。

単なる乗り物酔いだった。(爆)


朝9時、病室に着く。

父は眠っていた。

久しぶりに見る父はとても小さくなっていた。

ふさふさしていた髪もすっかり薄くなり、無精ひげも真っ白。

痩せ細った腕には注射の内出血痕が青黒く広がっている。

父のベッドを挟み、弟といろいろ話した。

週末の休みには自宅に連れ帰り、好物のおかずを作って食べさせたり、日帰り温泉に連れて行ったり、

近所を散歩させたりと、献身的に面倒を見てくれていることが言葉の端はしから伝わってくる。

これまで一番父を心配させたであろう弟が、今はこうして親孝行をしている。

自分は遠く離れて何もできずに済まない、という気持ちとともに、

父にとっては一番嬉しいことだろうな、とも思えた。


ナースが担当医に連絡してくれ、話を聞くことができた。

医師の話では

@検査データを見る限り入院時は極度の貧血状態だったが、

輸血と点滴でどの程度改善するか様子を見ている段階であること。

A昨日から吐き気も治まり、食欲が出てきたことからよい方向に向かっていて、

現段階で生命に危険はないこと。

B確定診断にはあと数日要するが、個人的には白血病の可能性は低いと考えていること。

ホッと安心したのもつかの間、ドクターの口から思いがけぬ言葉が…。

「貧血よりむしろ認知症のほうが心配です。

もう聞かれていると思いますが、昨日同室の患者さんとトラブルを起こしまして…、

それでICUに移ってもらいました。

夜もウロウロ徘徊したり、ナースステーションに入ってきておしっこしようとしたりと、

いろいろ問題を起こしています。」

施設でも、相性の悪いヘルパーのむなぐらをつかんだりしたことを弟から聞いていた。

「今度その兆候が出たときには、多少費用がかかっても個室に入ってもらうこともお願いするかもしれません。

もっとも、今日の朝食はきれいに完食していますので、この調子で行けば検査の結果次第では数日で退院も可能です。」

危険人物には早く出て行ってもらいたい、といわんばかりの言葉であった。

続きは次回で…。^^)

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posted by かもめ at 20:56| ☀| Comment(11) | TrackBack(0) | エッセイ・日々の雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月04日

父の入院 (1)

一日の診療が終わりホッと一息ついた夜8時前、実家の弟から父入院の知らせが届いた。

82歳になる父は、入所していたグループホームで激しい嘔吐を繰り返し、

かかりつけ医院へ搬送されたあと、さらに総合病院へ転院したのだという。

初めはノロウィルスと思われたが、検査の結果、陰性であった。

しかし血液検査で白血病の疑いありと告げられた。


詳しい数値を聞いてみると

赤血球:150万個/cc  白血球:1500個/cc  血小板:55000個/cc

と、軒並み標準値の1/3〜1/4しかない。

このままでは危険なので、とりあえず輸血が必要とのことで同意書を渡されたのだという。


白血病?なんとなく釈然としない。

兄に電話をしてみる。

主治医とすでに電話で話をしたようで、

「白血病かどうかは週明けでないとはっきりしないが、仮に白血病でないにしろ骨髄性の病気の可能性がある。

この数値だと病原菌やウィルスが入り込んだ場合、体力的に持たないかも…。」

と言う。

白血病か再生不良性貧血か……。

しばらく父とは会っていない。最近は電話しても耳が遠くてほとんど会話が成り立たない状態。

それに加え1年前から認知症が始まり、この半年は周囲に迷惑をかけるようになってきていた。

いま帰らないと、生きて会えないかもしれない、そんな気がして旅行代理店に電話をかけた。


明日は土曜日。診療が終わるのは夜7時。月曜の午前中には帰ってこなければならない。

その旨を伝えると夜行高速バスを勧められた。

池袋発だと病院のある市まで直行しているし、出発も夜10時。これなら間に合う。

そうか、その手があったか。^^)

昔、営業マンをしていた頃、何度か利用したことがあった。

新幹線より楽。ぐっすり寝て、目覚めたら目的地に着いている。

なにより安い。出張旅費を浮かすことができた。

早い話がチョロマカシ。もう時効だよね…。(爆

そんな訳で、週末の診療が終わるやいなや、まるでスパイダーマンよろしく着替え、駅まで急いだ。

何としても10時までにバス停にたどり着かねば…。



9時40分、小雨ふる池袋に到着。

傘を持たないかもめはバス乗り場を探して濡れ歩き、出発10分前に座席に着くことができた。(やれやれ ^^;)

乗務員が車内放送を始めた。

なつかしい田舎なまりが心地いい。

目覚めたら窓の外は一面雪景色だろうか…、などと考えながらゆっくりとリクライニングを倒す。

その時点では体調はすこぶる良かったのだが…。 

続きは次回ということで…。(いつもの尻切れトンボならぬ尻切れカモメですみません。^^)  

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posted by かもめ at 19:31| ☀| Comment(8) | TrackBack(2) | エッセイ・日々の雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする