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鍼灸学校1年の時、東京大森にある提携病院を見学する機会がありました
そこでは、中医学をベースにした治療をしており、特に『醒脳開キョウ法』という脳卒中の後遺症治療で実績を上げていました。
そのとき、治療に来ていた患者さんから生の体験を聞くことができました。
書道家の方でした。3年前に脳梗塞で倒れ、利き手が麻痺してしまったために、書がかけなくなってしまったのです。
「西洋医学でこれ以上は回復不可能といわれたが、ハリでここまでなったのです。」
と、字を書いて見せてくれました。本当に嬉しそうなあの顔は忘れられません。
鍼灸学校を卒業し、無事資格を取得し、鍼灸院に勤務していた平成4年。
小学2年の息子が「弟か、妹が欲しい」と、言い出したのです。
友達の家に遊びに行って、自分なりに感じることがあったのでしょう。
妻と話し合いました。
私も妻も若くない、それにまだ修行中の身、経済的にも苦しい。
結論は「大変だろうが、にぎやかな家庭がいい。」でした。
ところが、こうのとりは遠くへ出張中らしく、さっぱり来てくれない…。
そういった状況のとき、勤務先の鍼灸院に不妊症の患者さんが来られました。
そして、治療開始して半年後に妊娠したのです。
我が家でも、灸頭針や温灸をメインに治療を開始しました。鍼の頭にもぐさを丸めたり、筒の中のもぐさを燃やし、おなかと腰を中心に温めるやりかたです。
そして1年後、女の子が誕生したのでした。
「鍼灸って、すごい!!」
おかげで我が家はすっかりおきゅう臭くなってしまったのでした。(^^;
こうしたことが、私を鍼灸の道へ導いてくれたと思っています。
「そういえば、カイロプラクターの夢はどうなったんだ?」
と、いう声が聞こえてきそうですね。
その辺の話はまたの機会ということで…。
Produced by かもめ針灸治療室