2016年12月15日

腎兪(じんゆ)と健康

「一番大切なツボってありますか?」

こうした質問をたまに受けます。
ツボの数はWHO(世界保健機構)認定のものだけでも361あります。

それぞれに効能効果があり、
その組み合わせにより働き方も変わってきますので
どれが一番というのはありませんが、
私自身、一番使っているのが腎兪というツボです。


腎兪は腰椎の2番と3番の背骨の間から外側へ
3p位のところにあります。

治療に来られている方、ほとんど全員に
このツボにはハリかお灸をしています。

患者さんによっては多少の“響き(ひびき)”
(チクッとしたり、ズンと感じたり)を与えます。

ハリ治療2.jpg

東洋医学の古典には、
老化は腎の衰えから始まることや、
水分代謝、脳髄の働きや体温調節、
はては耳の働きを支えていること
なども記述されています。

女性では月経、妊娠、出産などにも
深く関与していると書かれてあります。

尿の生成が促進されるせいか、
治療直後にトイレに行きたくなったり、
翌朝のオシッコの勢いが良くなったりすることで
実感できることもあります。

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2016年11月10日

温湿布療法

ひどい痛みではないものの、慢性的に腰や肩がつらい方、
特に冷えると症状の悪化する方に
ぜひおすすめなのが、温湿布療法です。

今回はこんにゃくを使う方法と、
ショウガを用いる方法を紹介します。

こんにゃく温湿布療法

こんにゃくを使った温湿布の特長は、
温かさが持続すること(15〜20分)、
湿熱のため内部への浸透力が強いので
よく温まり、冷めにくいのが特長です。

特に、腰やおなかなど
平らで広い面を温めるには最適です。

用意するもの
@角こんにゃく(なるべく厚めで大きいもの、小さいものなら2枚を重ねて使用します)
A乾いたタオル3〜5枚

CHTI059.gif

やりかた
沸騰したお湯で10〜15分、こんにゃくをグツグツと煮たあと
タオルに包みつらい部分に当てます。
熱くなれば、場所をずらしたり
タオルをもう一枚多くしたりして、
熱さを調節してください。
※やけどにご注意ください。

生姜蒸しタオル温湿布

熱いお湯にショウガの絞り汁を入れ、
やけどをしないようにゴム手袋をはめて蒸しタオルを作ります。
ショウガは血管を拡張させ血流を良くしてくれます。

患部の芯が温まるまで何回か繰り返します。
蒸しタオル温湿布は肩や膝など、
こんにゃく温湿布がやりにくいところも簡単にでき、
準備も簡単で手軽にできます。

なお、ショウガは入れすぎると皮膚がピリピリしますので、
初めは少なめから始めて下さい。

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2016年07月21日

ストレスと痛み

最近、原因不明の頑固な痛みに悩む方が増えています。
病院で色々検査をしても悪い所がみつからない。
腰が痛い、脚が痛い、頭痛が続く、などなど…。

ストレス社会といわれる現代。
ストレスやイライラ、不安などの心の問題が、
頑固で治りにくい「心因性疼痛」の原因になっています。


心因性疼痛はストレスにより自律神経が影響を受け、
交感神経と副交感神経のバランスが崩れて血行が悪くなったり、
筋肉が長時間緊張することで起こるとされています。

CHTI002.gif







体が痛みを感じると
脳の中でドーパミンという物質が大量に出て痛みをやわらげるのですが、
慢性的にストレスを受け続けるとドーパミンが出にくくなり、
痛みを強く感じるようになります。


その強い痛みがストレスとなって、
さらにドーパミンの分泌が少なくなり痛みがひどくなる・・・
という悪循環に陥ってしまうのです。


こうした心因性疼痛にも、
鍼灸治療は効果が期待できます。


直接、痛みを取るというより
自律神経の調整をすることで
楽になるのだと思います。


自分でできる自律神経調整法もあります。
参考になさってください。
       ↓
     爪もみ療法 

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2014年12月02日

健康寿命と鍼灸(その2)

健康寿命と鍼灸(その1)を読む

平均寿命は世界トップクラスでも、人生最後の約10年を介護や人の世話を受けて過ごしている日本の現実。

どうせ長生きをするのなら、召される少し前までは元気でいたいものですね。

そのためには何が大切でしょうか?

ポイントは

 ● 大病をしないように予防すること


 ● 持病をさらに悪化させないように体調管理をすること


このふたつだと思います。

当たり前のことですが、難しいことでもあります。
でも、あえてこのふたつが健康寿命を左右するポイントであると確信しています。

長年、鍼灸治療の現場で大勢の患者さんに接するなかでそう感じます。
そのお手伝いを鍼灸はできることが実感としてわかってきました。

症状の軽いうちに手を打って、こじらせない。
病気の芽を早く摘む。

そのためには食事の改善を考えたり、適度な運動など、自分のできる範囲での努力も必要です。
自分の体は自分で守るしかないのですから。
痛いのもつらいのも結局は自分持ち・・・、誰も代われません。
CHNU002.gif








とかく健康はお医者さんが守ってくれるもの、病気は病院で治してもらうものと考えがちです。
「先生、なんとかしてください。どうか治してください。」
みたいな言い方を繰り返す方がたまにおられます。

なんとかしてあげたいと思います。
痛み、つらさを何とか楽にするのが我々の仕事ですから、当然ベストを尽くして頑張ります。
でも、最終的には自分の健康は自分で守ってゆくしかありません。
あくまで主役は自分で医療は脇役、補佐です。

ぎっくり腰とか一過性の症状であれば、不快症状が取れれば一件落着で良いと思います。

問題はベースに健康維持のうえで根本的な不具合を抱えている場合ですね。

たとえば、慢性的に血糖値が高い、動脈硬化が進んでいる、循環系に慢性の異常がある。
糖尿病や心臓病や脳卒中、肝臓病、腎不全などと病名が付いてしまっている方も・・・。

病名が付かないように予防が一番ですが、もう付いてしまっている方も悲観しないでください。
どんなに健康な方でも、頑丈な方でも、いつかは死を迎えるのです。
みな、その過程上であって道筋が違うだけなのですから、悲観することはないのです。

大切なことは、現状より少しでも、一歩二歩でも、良い状態に戻ろうと努力すること。
戻る余地もないのであれば、なんとか現状維持を図り、これ以上悪化させない、進行を遅くさせましょう。

悪いところを並べ立てて嘆くとストレスが生まれます。
けれど、まだまだできる、できていることを挙げていくと、自分の体に感謝が生まれます。

こうした気持ちを持って生活を送ることが、まずはスタートだと思っています。

CHLI025.gif








鍼灸がどれくらいお手伝いできるのか・・・。
ケースバイケースですから一言では言えませんが、そういう目的で治療をされて、鍼灸治療でそれなりの効果を上げることができる、そう確信しています。

これからも縁あって来られた患者さんの、かかりつけ鍼灸師、として頼られる存在でありたいと思います。
患者さんひとりひとりの健康寿命を少しでも延ばせるお手伝いができれば、これほどうれしいことはありません。

わたしの健康寿命が尽きるまで頑張りたいと思っています。わーい(嬉しい顔)

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2014年11月11日

健康寿命と鍼灸 (その1)

日本は世界一の長寿国になりましたが、実態は安易に喜べない状況です。

体はまだ元気なのに認知症が始まってしまった。
病気やケガが原因で寝たきりになってしまった。
なかには両方抱えている方もいますね。

CWOC007.gif

予測では、団塊の世代が70代を迎える5年後以降は急激に患者が増えるそうです。

介護保険がスタートした2000年に比べ、2014年は保険料がなんと2,5倍になっています。

それでも介護費用は追いつかず、自己負担の増加や保険料の値上げ無しではやっていけない状況です。

このままでは世界一の長寿国どころか世界一の介護国にもなりかねない・・・。

そして、年金手取りは減る一方。

「長生きはしてみたものの・・・・・。」

そうした声が聞こえてきます。

将来に不安を抱えている方も多いと思います。
私もその一人ですが・・・。(笑)

健康寿命と言う言葉を近頃よく耳にします。

健康寿命とは、

介護を受けることなく

自立して生活ができる期間です。

日本人の平均寿命は男性が約79歳、女性が86歳ですが、
健康寿命は

男性が約70歳、女性が74歳

と発表されています。

ということは、

男性は70歳からの9年間

女性は74歳からの12年間

を何らかの介護や周囲の世話を受けながら過ごしているという実態です。
CWOC047.gif

平均寿命は世界のトップでも、人生最後の約10年間をこうした状態で過ごすのはつらいことです。

長生きをするのなら、死ぬ少し前までは自立した生活を送りたいものですね。

そのためには何が大切なのか、・・・ずっと考えてきました。
そしていくつかの重要なポイントを自分なりに絞り込んでみました。

それは次回で。

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2014年10月14日

台風と神経痛

10月に入り、2週続けて大型台風が来襲。

そのせいだと思いますが、神経痛の再発や、関節の痛みで受診の方がこのところ目立ちます。

IP08_C29.JPG

気圧や温度、湿度の大きな変動がこうした症状の原因になりますが、特に神経痛には台風のような超低気圧がこたえるようですね。

自律神経を乱すことと、白血球の組成変化などが起因するようですがケースバイケースです。

台風がきっかけで頭痛が出たり、めまいが起きたりといった症状もあるようです。

IP08_C18.JPG

いずれにしても、痛みのスイッチが入ってしまうとしばらくつらい日々が続くようです。

こうした病気に対して案外と現代医学は不得手なところがありますね。

むしろ鍼灸は得意分野ですから、病院の治療でパッとしない場合は一度相談されてはどうでしょうか。

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2014年07月09日

手湿疹、主婦湿疹のモニター患者さんを募集します

手湿疹、主婦湿疹のモニター患者さんを募集します。

募集要項 

 
 1.募集人数 3名位

 2.初診料および毎回の治療費は無料です

 3.治療回数は5回もしくは10回で、面談および診察のうえ決定します

 4.原則として週1回以上、治療を受けられる方

 5.患部の写真撮影と、それを資料として使用させていただくことの許可をいただける方
   当然、個人のプライバシーは厳守いたします

 
以上の要項でご参加いただける方は、メールか電話にてご連絡ください。
謝礼は差し上げられませんが、この症状でお困りの方に
少しでも成果を出して、当室の治療法の有効性を確認したいと思います。

なお、定員になり次第、締め切らせていただきますのでその際はご了承ください。

※手湿疹、主婦湿疹のモニター患者さん募集は受け付け終了しました。

メールはこちら 

TEL 0465−48ー4823 (日曜、月曜、木曜午後は不在です)

手湿疹、主婦湿疹についての説明や、モニター患者さんの鍼灸治療の内容については

こちら⇒ 手湿疹、主婦湿疹の鍼灸治療 

をご覧ください。

かもめ針灸治療室
神奈川県小田原市鴨宮320 グリーンコーポB101

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2014年07月05日

手湿疹、主婦湿疹の鍼灸治療

近年、再生医療が注目されていますね。

セラミックスを使った人工骨はすでに実用化され、
ips細胞を使った移植医療の研究も本格的に始まっています。

鍼灸も血流増加やリンパ循環促進などの効用で、
損傷組織の再生を早めることが確認されています。

当治療室では突発性難聴や顔面神経マヒなどの神経系の再生にも
一定の成果を上げられるようになってきました。

そして

手湿疹、主婦湿疹などの

皮膚再生にもかなり有効である

ことが確認できました。

まだ症例は少ないのですが、この機会にこの病気の新しい治療法の確立のために、
データを積み重ねて効果の実証をしていきたいと思っています。

「手湿疹、主婦湿疹」というのは、
単なる手荒れを通り越して表皮が剥げてボロボロになったり、
その傷から菌が入り込んで化膿を起こしたり、
素手では水仕事ができないほど手指や手のひらが荒れてしまった状態です。

いよいよひどくなるとステロイド剤を使わざるを得なくなりますが、
そこまでいってしまうと、治すことは容易なことではありません。
そういう患者さんがたまたま来られて、試行錯誤の末にほぼきれいに治りました。

皮膚は東洋医学では「肺経(はいけい)」「大腸経(だいちょうけい)」などと関連が深く、
その経絡(けいらく)を重視した鍼灸治療になります。

今回は

微弱電流治療という

特殊な方法を併用

することにより、
生体電流の中の修復電流を増加させて皮膚の新陳代謝を促しました。
鍼灸と微弱電流の相乗効果が奏功したのではないかと考えています。

皮膚科に長く通院しても治らない頑固な手湿疹、主婦湿疹に悩んでいる方が
どれくらいおられるのかわかりませんが、
それを鍼灸で治すという発想は、現実的には少ないと思います。

私も今までありませんでしたから。(笑)

そこで、今後はモニター患者さんを募ってでも治療をさせてもらって
症例の積み重ねとデータを得たいと考えています。

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2014年04月21日

帯状疱疹後神経痛のハリ治療

最近、帯状疱疹後神経痛についての相談がいくつかありました。

そもそも帯状疱疹(ヘルペスともいわれます)とは、子どものころにかかった水ぼうそうのウィルスが脊髄近くの神経節に潜んでいて、体の免疫力や抵抗力が低下した時に出てきて悪さをするといわれています。

症状は上半身の肋骨に沿って発症したり、腹部や顔面にも出たりもします。
ほとんどは右側か左側の片側に出ます。
初めは軽いチクチク程度の痛みとポツポツとした発疹なのですが、数日のうちに激しい痛みと水泡に変わってきます。

いよいよひどくなると下着に擦れても痛く、夜も熟睡できなくなり、食欲までなくなってしまいます。

早めに病院で抗ウィルス剤などの処置が受けられれば軽く済みますが、タイミングを失してしまいますと非常につらい思いをするだけでなく、後遺症の神経痛も残りやすくなります。
しかしながら、現実問題として初期症状のうちに帯状疱疹かな、と判断するのがとても難しい病気です。

なんだろな、この痛みは……、などと様子を見ているうちに日を追って悪化してゆくようです。
いよいよ痛みに我慢できなくなり、皮膚の異常に驚いて皮膚科を受診をするとお医者さんから
「どうしてこんなになるまで我慢してたの。もっと早く来ればこんなにならずに済んだのに。」
などと言われるようです。

でも仕方ないですよね、ほとんどの方は初めての経験ですから。
まさかそんな病気だなんて、気づく方は少ないのです。
私だってきっとそうに違いありません。(笑)

帯状疱疹後神経痛というのは、帯状疱疹が治った後もいつまでも続く痛みのことを言います。
帯状疱疹ウィルスは神経細胞に好んで取りついて障害を与えます。
やられかたがひどかったり、処置が遅れたために悪化してしまったりした場合にこの神経痛が起きるわけです。
患者さんは年に数名程度ですが、現在も2名の方が治療にみえています。
いったん治っていた神経痛が何かのきっかけで再発して来られる方もおられます。


帯状疱疹後神経痛の鍼灸治療ですが、かなり効果があると思っています。
ハリによる鎮痛作用と障害を受けた神経を微弱電流で回復させる治療を柱としています。

ただし、効果の出かたは神経障害の状況や後遺症の程度、痛みの場所、分布などケースバイケースですので、お悩みの方はまず、お電話かメールでご相談ください。(治療中ですとゆっくりお話が伺えませんので、できればメールのほうがありがたいです。)

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2014年03月14日

ストレスと鍼灸

ストレスがどうして病気の引き金になるのか、その仕組みがかなり解明されてきました。

簡単に述べますと、
過剰なストレスが自律神経の交感神経を興奮させ、それが白血球の組成に異常をきたし、やがて免疫細胞が自分の組織を攻撃してしまうというものです。

CHTI002.gif

最近はこの免疫細胞とか免疫作用という言葉が、健康のキーワードとして紹介されます。

血液は主に赤血球と白血球、そして血小板から成り立っていることはよく知られていますね。
じつは体を守る免疫はこの白血球がおもに担っています。

今回は少し具体的に免疫と白血球の関係について書きたいと思います。

白血球の中にはリンパ球、顆粒球、単球などが存在して免疫機能を分担して働いています。
大まかな比率はリンパ球35%、顆粒球60%、単球5%です。

問題は継続的なストレスが顆粒球を増やしすぎた時に起こります。
顆粒球は別名ミクロファージとも呼ばれ、外から入ってくる細菌やウィルスに対して真っ先に戦いを挑む役割を担っています。

たとえて言うならば、リンパ球や単球は戦いの後始末をする後方支援部隊ですが、顆粒球は最前線のかなり過激な戦闘集団といえます。

細菌やウィルスを飲み込んだ後に活性酸素で破壊し、消化酵素で分解し、自身も死滅します。
そうした死骸が膿であり、それをリンパ球やマクロファージとも呼ばれる単球が処理するのです。

問題は継続的なストレスが顆粒球を増やしすぎた時に起こると先ほど書きました。
今までの医学の定説では、
顆粒球の増加と言うのは細菌やウィルスが体内に侵入した時に起こることでした。

CHTI016.gif免疫学の研究で有名な新潟大学の安保教授は、
ストレスも顆粒球を増加させることを発見し、本に書いています。

細菌やウィルスとの戦いが無い状態で増えすぎた顆粒球はどうなるのか。
戦って死ぬことができなくても、顆粒球の寿命は1日か2日です。

そして、寿命が尽きる時に活性酸素を放出します。
その活性酸素があちこちで細胞を傷つけることになります。



一時的なストレスなら大事にはならないのですが、それが長期間続いたり程度がひどかったりした場合には
過激なゆえに細胞のダメージは蓄積されてゆきます。

結果としてガンの発生や心臓病、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病の引き金にもなっていることを安保先生は訴えておられます。

鍼灸は自律神経の興奮状態を鎮静化させ、顆粒球の割合を徐々に通常レベルまで減らし、白血球組成を正常化させる働きが確認されています。

こうしたことも自律神経失調症やストレス軽減に鍼灸が役立っている一因と思います。わーい(嬉しい顔)

自分でできるツボ療法を試してみてもいいと思います。

自律神経失調症のツボ療法はこちら

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2013年09月27日

夏バテと自律神経失調症

今年は猛暑と異常気象で本当に厳しい夏でした。

食欲が低下したり体の不調に苦しんでいる方もおられるようです。
夏バテは涼しくなってくる秋口にも起こります。

高温に慣れていた自律神経が急激な温度変化に対応できずに
からだがだるい、気力が低下する、眠れない、などといった不定愁訴が現れます。

夏の疲れをとり、自律神経の乱れを改善するツボを紹介します。
市販の温灸が手軽で便利です。

@食欲不振などの胃腸症状の方には  中脘(ちゅうかん)
中脘.jpg
みぞおちとへその中間付近








A体のだるさや気力低下には 太衝(たいしょう)

足三里と太衝.jpg
足の親指と人差し指の間を足首に向かってさすりあげ、止まった所あたり








Bあしのむくみや重だるさには 三陰交(さんいんこう)

三陰交.jpg
うちくるぶしから上へ6〜7センチ位の所








C不眠・浅眠、動悸、不安感などには 内関(ないかん)

内関.jpg
手首を内側に曲げるとシワができます。そのシワの中央から肘に向かって5cm位の所








温灸の代わりにつまようじやボ―ルペンの軸で刺激してもいいですよ。
温灸の際はやけどに気をつけてくださいね。


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2012年11月22日

関節痛治療で大切なこと

膝や肘、手首・足首などの関節痛で来室の方はとても多いのですが、

誤った対処により悪化してしまったり、いつまでも治らず慢性化してしまったり、といったケースが時々みうけられます。

まず大切なことは、炎症の有無です。

炎症状態の時はとにかく冷やして、安静にすることが重要です。

極力、膝に負担をかけてはいけませんよ。

ひどい打撲などで腫れている時や捻挫をした時、

見た目では腫れていなくてもじっとしていても疼くような痛みがある場合なども

炎症が起きていると考えられます。

炎症が起きているかどうかの見分け方は、

同じ手で熱の有無をチェックするとわかります。  

たとえば右膝が痛む時は左膝と交互にさわってみてください。

炎症があると熱く感じます。

熱はさほど無くても、横になっていても夜寝ているときもジンジンと痛みが続くようなら炎症が疑われます。

こういうときは安静にして冷やしてください。

それにより炎症が治まってくれば腫れが引いてゆき、痛みも楽になってきます。

膝に炎症があるときは砂袋で足の筋肉を鍛えたりはしないでくださいね。

炎症が引かないどころか、逆に悪化させてしまいます。

炎症のない場合の痛み、たとえば変形性膝関節症などのように

横になっているときは痛まないが、立ち上がったり、座ったり、歩行時、階段の昇降時など膝に負荷がかかったときだけ痛む場合は

血流を良くするために温めたり、マッサージをしたり、周囲の筋力アップのトレーニングをすることが効果的です。

状態をよく把握して対処することが重要ということですね。

したがって、

鍼灸治療においても炎症が起きているときと、 

そうでない場合は治療法が大きく違ってきます。

他の医療機関でどうもパッとしないなぁ、という場合は近くの鍼灸院に一度相談してみてください。

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2012年10月12日

オーダーメイド治療

当治療室で使用しているハリは、太さで5種類、長さで6種類用意しています。

お灸は9種類あり、これらをその都度使い分けをします。

さらに数種類の電気治療器も必要に応じて使用し、治療効果の向上を図っています。

患者さん一人ひとり病状や原因も違いますし、体質も異なります。

したがって同じ腰痛でも、ツボの場所、ハリの選定、お灸の方法、刺激量などを変えています。

つまり、毎回オーダーメイドの治療と言えます。

CGEX024.gifまた、治療当日の身体の状態を、舌診・腹診・脈診・問診などから診断し、治療内容を変えています。

お気づきの方も多いと思いますが、ハリの刺激やお灸の熱さなどを毎回、微妙に調整しています。

からだは常に変化していますので、それに合わせて治療も変える必要があります。

こうしたきめの細かい治療が行えるのも鍼灸の特長のひとつだと考えています。

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2011年01月29日

オートクレーブがバテましたァ

15年間、愛用してきたオートクレーブがいきなり制御不能になりました。

オートクレーブというのは高圧水蒸気でハリや治療用具を滅菌する装置です。

100°Cの煮沸消毒では死滅しないウィルスが存在しますので、130°C位まで過熱した水蒸気を発生させてその熱ですべての菌やウィルスを殺すわけです。

130°Cの飽和水蒸気を発生させるには2`ゲージ圧、わかりやすく言うと大気圧の3倍の圧力で水を加熱しないと発生しません。

今回はこの圧力調整が機能しなくなり、圧力が上がりすぎるというトラブルでした。

修理にはかなりの費用と時間がかかりそうで、直ったとしてもすでに耐用年数を超えていますから、今後も故障が頻発する可能性があります。

高圧釜ですので安全第一を考えて買い替えることにしました。

これが新入りの彼です。新オートクレーブ.jpg

名前はクレ次郎。(先代がクレ太郎でしたから。笑)


私の新しいパートナーとして頑張ってくれるでしょう。^^)


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2010年12月06日

最近、とても残念だったこと

肺がんの末期で余命8カ月の宣告を受け、自宅療養中のFさん。

左上半身の激しい痛みと食欲不振がずっと続き、鍼灸で改善できないものかと奥様と二人で相談にみえた。

ガンを抱えながら治療にこられている方は他にもおられますと言うと、

「残された期間を有意義に過ごすためにも、

この痛みと吐き気を少しでも減らしたい。」


とにかく、それだけでもいいから、と何度も繰り返した。


予約の合間をぬって何とか治療を終え、次回の予約を取り、帰るFさんに、

「痛みが減れば食欲も出てくると思いますが、くれぐれも少しずつですよ、食べ過ぎないでくださいね。」

と、念を押した。



翌日の休診日、夕方一人で歩いているFさんを見かけて路上で声をかけた。

これから治療室に相談に行くところだったんだとFさん。

それによると、昨日治療してもらってから、痛みがかなり楽になり、夜も久しぶりによく眠れたとのこと。

「痛み止めもさっぱり効かないから薬も止めていたんだけど、

こんなに楽になってホントにありがたい。」

そう言って何度も頭を下げた。

ところが、朝食も昼食も、食べてしばらくすると吐いてしまうんで、どうしたものかと聞きに伺うところだったんですとのことだった。

食べているときはおいしかったですか、と聞くと、そうだと言う。

たぶん、痛みがひどくて何日もろくに食べられなかった状態だったから、ビックリして胃が受け付けなかったものと思われた。


「Fさん、次のことを守ってくださいね。

まず、今日の夕食からはおかゆにすること。

そして量も少なめから、少しずつ増やしてください。

あす午後の治療の際に状況を聞きますから、それによっては明後日から普通食に戻れますからね。」

高齢で耳の遠いFさんの耳元で何度もしっかり念を押して別れた。

別れ際にFさんは、明日の午前は病院で診察があるから主治医にハリも続けたいと話しておくといった。



翌日の午後、家族から予約取り消しの電話がはいった。

どうしても行けなくなってしまいました、と事務的な口調で、…奥様ではなかった。

昨日は元気そうだったので、どうしたのだろう、急に容態が悪くなって入院でもしてしまったんだろうか、などと気になった。



1週間後に、突然Fさんが一人で来室された。

案外と元気そうな感じだったので安心した。


「この前は、電話で失礼しました。

耳が遠いんで電話では話ができないんです。

それで娘にかけてもらいましたが、直接自分からもお詫びと状況をお話ししたくて今日は来ました。」


Fさんによると、

主治医から鍼灸治療は少し様子を見てからにしましょう、と言われたのだと…。


「わたしは治療直後から、なんかいい感じだな、最近になく気分がとてもいい、そんな感じでしたし、久しぶりに食事もおいしく食べられたので、うれしくて主治医の先生に話したのですが…。」

残念そうな口ぶりであった。

無念ささえ感じた。


私はあきれた。

Fさんに何と言ってあげればいいのか。

心の中には激しい憤りが渦巻いていたが、患者さんにとっては長く付き合ってきたであろう主治医をけなす言葉はついに言えなかった。


私は20年ほど前、某大学病院の東洋医学科で、数年間、研修生として臨床も携わった経験がある。

外来のほかに、入院患者の治療も結構行った。

その中にはガンの患者さんも多く、痛みの緩和や食欲増進、抗がん剤の副作用軽減、といった目的で他科から紹介されてきていた。

そして今では

鍼灸がガン治療の補助的治療として

併用するのは常識になりつつある


と、私は思っていた。



Fさんの主治医が鍼灸を拒否した理由はなんなのか?

実はこうしたことは初めてではありません。

開業以来、10本の指では足りないくらい経験しています。

医師や病院にもいろいろ事情はあるようです。



でもこの機会にひとこと言いたい。


何のための医療なのか。

だれのための医療なのか、と。

治療を提供するのはわれわれ医療者ですが、治療法を選択する権利は患者さんにあります。

ましてFさんには残り時間が少ないのです。

誰に遠慮することなく、

悔いのない自分の納得できる治療を選んでいいんですよ。


そう励まして帰っていただきました。


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posted by かもめ at 18:42| 神奈川 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | 東洋医学・鍼灸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月03日

漢方薬に対する事業仕分けに?

先日、漢方薬を保険診療から除外すべきだという事業仕分け結果の報道がありました。

あきれて物が言えません。

さらに進むと鍼灸マッサージに対する保険治療まで除外すべき、という流れになりかねません。

個人的には事業仕分けでムダを公開の場で討論して、納得の得られたものを削減してゆくことには大賛成です。

ですが、この仕分けに対してだけは大反対です。

総論賛成、各論反対の典型と言われそう。(笑)


西洋医学と東洋医学を車の両輪としてバランスよく使いこなしてゆく。

これが今後の医学のあるべき姿であり、むしろ今以上に東洋医学の比率を増やすことが時代の流れになってきています。

先進各国はそういう流れになってきています。

もし、東洋医学や漢方をマイナーな医学、治療法との発想からきているとすれば、医療の現実への認識が甘いし時代の流れに逆行していますね。


確かに救急医療や高度医療、基礎研究などは西洋医学の得意分野です。

けれども慢性疾患や予防医学の観点では東洋医学が力を発揮しています。

たとえば、健康な体を維持する力の根源のひとつが免疫です。

漢方薬や鍼灸などの東洋医学はその免疫力を高めるために、非常に有効です。

対して西洋薬のほとんどは対症療法としては力を発揮しますが、免疫力はむしろ下げてしまいます。(体温も下げてしまいます。)

これはひとつの例であって、優劣の問題ではありません。

両者の長所を生かし、短所を補うことが大切だと思うのです。


この世に昼と夜があるように、男と女がいるように、

西洋医学と東洋医学の二つがバランスよく共存しなければならない

のです。

これは私の確信です。

目先のお金にこだわって医療の本筋を誤ってはなりません。


この機会に国も、国民も大いに議論をして欲しいと思いますね。

ついつい力が入ってしまいましたぁ。わーい(嬉しい顔)

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posted by かもめ at 07:54| ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | 東洋医学・鍼灸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月17日

Mさんの突発的大事件

6年前から来室のMさん、先日玄関入るなり
「大変なことが起きちゃった。」
一瞬、ドキッとするかもめ。
「妊娠しちゃったの。」

「エ〜ッ!」

あの〜、皆さん、カン違いしないでくださいネ。2人はあやしい関係ではありませんから…。(爆)

実はMさん、1昨年に人工授精で長男を出産されていますが、今回はなんと自然妊娠したというのです。
Mさんご夫婦、一度は子供をあきらめていました。
長い不妊期間中、不妊治療も受けられて、結局は断念…。
たまたま脚の痛みで来室されて、治療開始半年後に7年ぶりに排卵が復活したという経緯がありました。
排卵が軌道に乗った2年後に再度不妊治療にチャレンジし、2回目の体外受精でめでたく男の子を授かったのです。
その際にはご主人のほうにも多少異常が見つかり、鍼灸治療にも来ていただきました。

子供がほしいという夢がかなえられ、めでたしめでたしで幕が下りたはずだったのですが、3年後の今回、ビックリ仰天!が起きたわけです。
まさか自然妊娠とは…、私にもうれしい誤算でした。
ご主人は大喜びで、すでに勝手に女の子の名前をあれこれ考えているとか…。笑)

Mさんのようなドラマチックな展開まではないにしても、治療により子宝に恵まれたという例は珍しくありません。
しかし、鍼灸はけっして魔法の術ではありません。
不妊症の方を数回の治療で妊娠に持っていくなどということは到底不可能です。
治療を継続することで妊娠しやすい状況にからだを改善してゆくお手伝いができるだけだと考えています。 詳しくはコチラ→不妊症と鍼灸

かもめは不妊症の特集をホームページに載せるために、現在準備中です。
出来上がりましたらお知らせしますので、その時はぜひ覗いて見てくださいね。^^)

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posted by かもめ at 07:47| ☔| Comment(6) | TrackBack(0) | 東洋医学・鍼灸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月25日

小児ハリについて(2)

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小児ハリについて(1)に戻る

前回は小児ハリの基本的なことを書きました。

今回は使用する道具とやり方について書きたいと思います。

小児針セット.jpg左から、ホーキ針、松葉針、掻針、三角針、バチ針、長刀針、友好小児針。
つついたり、掻いたりするもので、体内に刺入しません。
見た目はまるでままごとセットですね。(笑



集毛針.jpgこれは集毛針といいます。
15本くらいの針先をつぼに当てて押すと、針が引っ込みます。
バネがついているのです。
まるでおもちゃ。(笑
リズミカルにカチャカチャとやるのですが、くすぐったがりの子は腰やおなかには使わないほうがいいかも。



ローラー針.jpgこれはローラー針といいます。
ギザギザにとがったローラーを皮膚にあて、経絡(ツボの流れ)に沿って転がします。
これはくすぐったくないので、私も大好きです。(爆







自宅でやるときに代用品として便利なのが、つまようじとスプーン。

つまようじは10本くらい束にして輪ゴムでしばれば、集毛針ができます。

スプーンは治療室でも使用していますが、これもまたいい効果が出せます。

やり方はつついたり、なぞったりするだけといたって簡単。

ただ、小児ハリ治療はごく軽い刺激が大事ですので、

何度か治療院に通ってやり方を教わるのがいいでしょう。

覚えてしまえば、つまようじ集毛針とスプーンでお子さんにやってあげられます。

赤ちゃんや幼児のちょっとした症状で困っている方は治療院に相談してみてくださいね。^^)



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posted by かもめ at 19:57| ☔| Comment(3) | TrackBack(0) | 東洋医学・鍼灸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月22日

小児ハリについて(1)

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子供の体は成人と違い、日々刻々と発達しています。

そのため脳の発達と骨や神経、内臓や諸器官の発育がアンバランスになりがちです。

それにより、夜泣き、疳の虫、乳吐き、おねしょ、消化不良による下痢・便秘などの症状が出ることがあります。

こうした症状に加え、最近は小児喘息やアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状も増えています。

小児ハリは、軽く皮膚を摩擦したり、ハリを軽く皮膚に接触したり掻いたりする方法です。

痛いという感覚を与えませんので、恐がらずに安心して治療を受けられます。


治療効果は、症状によっては反射的とも見られるほどの即効性のあるものもあります。

9ヶ月のTちゃんは、生後3ヶ月でアトピーと診断され、ステロイド軟こうを使い始めました。

治療を受け始めて3ヶ月。

顎の下以外は非ステロイド軟こうで維持できるところまできました。

治療にこられたきっかけは、夜泣きでした。

きっと、痒くて不快だったのでしょうね。

今ではハリ治療が大好きで、ぐずっていてもお母さんがツボ刺激をしてあげると

機嫌が良くなるのだそうです


気持ちいいんでしょうね。^^)


1歳7ヶ月のKちゃん、発育、成長は全く問題無いのですが、車に乗ると10分ももたず、毎回酔って吐いてしまうのです。

初めてのバス遠足の前日、お母さんは心配で治療を受けに連れてきました。

その結果、なんと往復数時間のバスにも酔わずに行ってこれたのです。

ツボというのは、不思議ですネェ〜。(笑

今度は半日かけて、連休にご主人の実家まで乗車するのだそうです。

今回は私の都合で治療をしてあげられないのですが、

お母さんは前回の治療のやり方を見ていますので、自分でやってみますとニッコリ。

うまくいくといいのですが…。(私のほうがチト不安。笑)

小児治療は基本的に刺さないハリを使います。(私は)

どのようにやるのか、どんなハリなのか、などは次回としますね。^^)

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posted by かもめ at 23:52| ☁| Comment(4) | TrackBack(0) | 東洋医学・鍼灸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月24日

鍼灸と漢方の違い

近頃、鍼灸や漢方を紹介するTV番組がふえているようで

患者さんからいろいろ質問がきます。(うれしいことです。わーい(嬉しい顔)

昨日、こういう質問が来ました。

「鍼灸と漢方はどっちが効くの?」



今回は鍼灸と漢方の違いについて、私なりの考えを簡単に述べたいと思います。

鍼灸と漢方は同じ理論からスタートしています。

治療に生薬を使うか、はり灸を使うかの違いだけなのです。

私の場合、治療の流れは@血圧測定から始まり、A四診合参(望診、聞診、問診、切診)を経てからとなります。

特にAの四診合参は重要ですので少し詳しく述べますね。


望診(ぼうしん):見て診察すること(舌、顔色、爪、その他全身状態、局所状態)

聞診(ぶんしん):@聞いて診察すること(声、言葉、呼吸、咳など)
          A嗅いで診察すること(体から発するにおいなど)

問診(もんしん):これは説明の必要ないですよね

切診(せっしん):触って診察すること(脈診、腹診、局所やツボの触診など)


こうした診察の上に東洋医学的診断をします。

専門用語で『証を立てる』といいます。

これにより、治療法が決定されます(専門的には『治則』を立てるといいます)ので『証』なしでは漢方も鍼灸も成り立ちません。

この『証』に基づいて、漢方であればどういう生薬をどんな割合で配合するかを決めますし、

鍼灸の場合はツボの選定や方法、手技を決めてゆきます。

それが『処方』と呼ばれるもので、治療の経過にあわせて処方を微妙に変えてゆきます。

これがいわゆる『さじ加減』の由来です。

最近は漢方も鍼灸も、それらを省略した「エキス剤処方や痛いとこだけ治療」が増えていますが、

本来はこうした手順で毎回診断することが私は大切と考えます。

なぜなら体調は常に動いていますから…。

(簡便治療もそれはそれでひとつの治療法だと思います。否定するものでは決してありません。
正直言って、どうにも『証』が立ちにくく局所治療をメインにせざるを得ない場合も臨床では多々ありますから…。わーい(嬉しい顔)

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posted by かもめ at 15:58| ☔| Comment(12) | TrackBack(2) | 東洋医学・鍼灸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする