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鍼灸院経営のヒント集(1)に戻る
たとえば週1回とか、2週間に1回、なかには月1回というふうに、定期的に治療を
受けに来てくれる患者さんを『リピーター』と呼ぶことにします。
定期的ではないけれど、たとえば持病の腰痛が再発すると集中的に治療に来て、
良くなるとまた来なくなる。
このように不定期ではあるけれど、糸が切れずにいてくれる患者さんを『リターナー』
と呼ぶことにします。
鍼灸院経営においてはこのリピーター、リターナーをどれだけ確保しているか、
また増やしていけるか、これが最も重要と私は考えています。
せっかく新患が来てくれても、その時数回だけのつきあいでは、
いつまでも波の大きい経営から抜け出せません。
新患がリピーター、リターナーになってくれるほど経営は安定してゆきます。
一般的に患者さんは、症状が取れれば来なくなります。
治りが悪くても、見切りをつけて、やはり来なくなります。 …^^;)
その辺は割りきっって定期の広告を入れて集める、というやり方もあるでしょうが
口コミ、紹介をメインにやっていきたい方はリピーター、リターナーの確保が大切です。
どうしたらリピ−ター、リターナーになってもらえるのでしょうか?
ここから先は私の個人的な見解ですので、それを承知の上で読んでくださいね。
鍼灸医学はひとつの治療医学ですが、それ以上に予防医学でもあると思います。
その辺を患者さんに理解してもらえれば、治ったあとも来てくれる可能性が増えます。
つまり、『再発を防ぐための治療』や『大病の芽を摘む予防的治療』の必要性
を理解してもらうことでリピーター、リターナーになってもらうのです。
それにより、治りが遅くても辛抱して継続してくれる確率も上がります。
新患は通常、2、3回〜10回位は通院してくれると思います。
その限られた時間の中で、われわれ鍼灸師は自分の持っている技術、
ノウハウを駆使してなんとか楽にしてあげたいとガンバル訳ですよね。
その結果、効いた、治った、…来なくなった。
パッとしない、見切りをつけられ、…来なくなった。
どちらにしろ、これではいつまでたっても患者数の底上げができませんね。
(治った方は、リターナーにはなってくれるかもしれませんが…。)
その限られた治療回数のなかで、いかに予防医学にめざめてもらえるか。
そのためには、あなたの症状はこういうことがベースに
あるのだということを、納得してもらえるように
きちんと説明してあげること。これが一番大切と思います。
(マニュアルトークで説得しようとするとダメですね、この辺は。
患者さんによってケースバイケースです。)
予防治療の大切さ、必要性を少しずつ理解してもらいながら、
治療に全精力を傾ける、治療しながらリピーターを育てる、
この積み重ねが経営の安定につながっていきます。
つまり、『治療のみのニーズ』から『予防も含めたニーズ』へと土俵を広げることにより、
基礎数字の底上げが図れると思うのです。
その具体的内容については次回としますね。^^)
Produced by かもめ針灸治療室