(症例)脾胃不足 (ひいふそく) による不妊
Eさん 30歳 専業主婦
結婚4年 不妊歴3年
自然妊娠希望
通院歴なし
体の状況
身長156p 体重41sと、かなり痩せ体型
BMI 16,8(身長に対する体重の割合。標準値18,5〜25未満)
食が細く、食べ過ぎると下痢しやすい 食後眠気が襲う
疲れやすく慢性的にだるい げっぷが多くおなかが張る
めまいやふらつき、月経不順、基礎体温も低め
動悸、息切れ 冷え性
舌診
白薄苔 血の気の薄い痩舌
脈診
やや遅脈で沈細弱
腹診
全体として力なく弱い、特に下腹部が軟弱
上腹部に圧痛ヶ所あり
治療と経過
消化器系の働きを高める治療を加えた
2年たった現在、BMIが18,2まで改善している
基礎体温も0,2°上昇し、疲れにくくなった
通院していないのでホルモン値などの数値変化は不明であるが、
改善してきているように思われる
あと1年くらいは自然妊娠をめざしたいとのこと
考察
実はEさんは小学、中学時代は肥満児だったそうです。
高校生の時過激なダイエットに走り、拒食と過食を3年間繰り返した経緯があり、
それがきっかけで消化器系がうまく働かなくなったようです。
その結果、ホルモン代謝や分泌が乱れ不妊体質になっていたと思われます。
Eさん以外にも、スポーツ競技のために無理な減量をして体調を崩し
不妊治療に来られた方がいました。
脾胃不足は生まれつきの体質から来ている方が多いですが、
こうした過激な減量も原因になるようです。
肥満も不妊リスクを高めることがわかっています。
適正な体重を保つことも妊娠のために効果があります。
Produced by かもめ針灸治療室
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2018年04月17日
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