平成27年に山村式不妊鍼灸を導入した当治療室の不妊治療は年々よい結果が得られるようになってきました。
不妊の一番のネックは年齢であることは動かしようのない事実ですが、年齢以外の要因も存在します。
それらを鍼灸治療に応用し、タイプ別に分類をしてツボの選択を少し変えてみることによりさらに成果が向上することがわかってきました。
不妊で悩んでいる方、困っている方が少しでも早く妊娠できるように、これからもお手伝いをしてゆきたいと思います。
不妊症と鍼灸 その9 東洋医学からみた不妊症
にも関連記事を書いていますのでそちらも参考にどうぞ。
まず、不妊の鍼灸医学的分類です。
細かく分類してゆくと10以上になりますが、ここでは多い順から5つにとどめます。
@腎虚 (じんきょ) :腎気虚(じんききょ)や腎陽虚(じんようきょ)を含む
A肝気鬱血 (かんきうっけつ)
B気血両虚 (きけつりょうきょ) :素体虚弱 (そたいきょじゃく) を含む
C血瘀症 (けつおしょう)
D脾胃不足 (ひいふそく)
※この分類は専門家からすると少し問題ありと指摘されるかもしれませんが、一般の方にわかりやすいようにあえて行いました。
@の腎虚のタイプは、ひどい症状はないが疲れやすく冷えに弱い etc
Aの肝気鬱血タイプは、日常的にストレスやイライラが多い etc
Bの気血両虚タイプは、朝に弱くヤル気が起きない、体がだるい、重い、寒がるetc
Cの血瘀症タイプは、一見元気だが体調に波あり。頭痛、生理痛などが強い etc
Dの脾胃不足タイプは、消化器系が弱く疲れやすい。軟便、下痢が多い。浅眠傾向 etc
これらはあくまで典型的なパターンです。
個人的な経験から共通することが多い特徴を挙げています。
実際にはこれらがいくつも混在していることが多く単純には分類が難しいケースが多いです。
次回から実際の症例を挙げて述べていきます。
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2018年02月06日
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