2017年04月07日

突発性難聴の鍼灸医学的分類(2)

症例 

<肝気鬱結(かんきうっけつ)が主因の突発性難聴
>

42歳 Aさん 男性  高校教員

症状 @右耳の難聴と耳鳴り
   A目から首にかけてのコリ
    肩から腰にかけてのコリ
   B軽いめまいと不安感
   C耳閉感(水中にいるような違和感)

CHTI007.gif







状況
 来室2か月前に突然聴力低下。
   総合病院耳鼻科で検査の結果、突発性難聴と診断。
   7日間入院し、ステロイド点滴とビタミン剤、血流促進剤服用するも改善見られないまま退院。
   高音域の難聴で通院治療を続けてきたが思わしくなく、ハリ治療をネットで見つけ来室。
   
既往歴 10年以上前に過呼吸症候群を発症のことあり
    それ以来、心療内科に通院中(ときどき不安感でるため)
    職場の検診や人間ドックでは取り立てて異常はなし

問診 主訴以外には
   頭重感、不安感、浅眠、ときに不眠、冷え症、動悸、むくみやすい、疲れやすい、汗が多い
   
舌診 舌苔、舌色等は所見なし、舌を突き出す際多少の震えあり

脈診 一部の脈が緊張気味で時々不整脈あり

腹診 全般的に硬い
   とくに肋骨の下(季肋部)やみぞおちが押されると不快な感じと。

経過 初回の治療のあと、よく眠れた。
   4回目の治療あたりから、耳鳴りが少し小さくなった。
   肩こりもやや楽になった。

   7回目の治療あたりから、職場での耳鳴りがあまり気にならなくなった。
   腹診、脈診に変化が出てきた。以前よりイライラが減った気がするとのこと。
   ただ、日によって調子の波がある。

   12回の治療後に病院で聴力検査実施。
   このころには耳閉感やめまいも軽くなったと自覚あり。
   1000,2000,4000Hzの聴力が平均で15db程度改善あり。
   その後も治療を継続し、42回で8000Hz以外はほぼ完治となり終了。
   時々フォロー治療で来室中。

考察 Aさんの場合は仕事柄、神経を使う毎日でのストレスが主因と考えられます。
   蓄積されたストレスは東洋医学では肝経(かんけい)、心経(しんけい)といった
   ツボの流れに異常をきたし、最終的には肝臓病や心臓病にもつながっていきます。
   ストレスは万病の元ですが、突発性難聴の原因としても大きな原因となります。

   上手にストレスを発散することや食事面、運動面などのアドバイスのほか
   自律神経の緊張をほぐすツボ押しを自宅でもやっていただきました。
   たまに治療に来られますが症状の波も小さくなり日常的にはほぼ問題なさそうです。

Produced by かもめ針灸治療室

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posted by かもめ at 09:14| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 突発性難聴と鍼灸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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