「変なのがトイレに居る。コウモリみたい。」
私は蛇とか蜘蛛とかが大の苦手だが、その次あたりにキライな部類。
そうでないことを願いつつ、
そーーっと少しずつドアを開けて入ってみた。
・・・いた。
数センチ角位の平べったい真っ黒な塊が、壁に張り付いている。
羽を広げたら10センチくらいはありそう。
コウモリのイメージだと天井からのぶら下がりポーズだが
頭を上にして、しがみつくように壁にへばりついている。
どこから入ってきたのかは不明だが、とにかく追い出さねば・・・。
近くに小さな川があり、日暮れに飛び回る姿を見たことはあった。
でも、こんな近くでまじまじと見たことはなかった。
テレビなどでアップの映像を見たことはあるが、
怖さ、気持ち悪さのイメージしか無い。
触りたくないので、透明のビニール袋で捕獲することにした。
袋の口を、そーーっ、と気付かれないように近づけていった。
(たのむから飛ばないで・・・。 じっとそのまま・・・。)
あと少し・・・、
とその時、首がくるっとまわって目と目があってしまった。
初めてコウモリの目を見たが・・・、 案外つぶらだった。(笑)
よーくみるとちぃさく震えている。
こっち以上に向こうも怖かったのか・・。
そりゃそうだよな、変なのが袋持って近づいてきてるんだから。
しかも煌々と明るい電気の下で・・・。
震えるコウモリを見てなんとなくかわいそうになった。
よくみると、いかにも小さい。
子どもかもしれない。
だからトイレの換気口の細いスリットを通れたのかも。
気持ちに余裕ができたせいか、ゆっくり静かに袋に捕獲できた。
少しパタパタしたが、すぐに静かになった。
仲間がいるであろう川の近くで放してやると、
少しよたよた飛びながら、闇に紛れて消えていった。
今回の騒動で、多少、コウモリのイメージが好転しました。(笑)
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