前回は「妊娠しやすい食生活」で大切な7項目を挙げました。
今回は各項目について簡単に解説を加えますね。
無理せず、できるところから始めると良いと思います。
妊娠しやすい食生活(1)に戻って読む
1. 全粒粉など、精製度の低い穀類を選ぶこと。
食後の血糖値を急激に上げるような精製された炭水化物は減らすこと。
全粒粉とは胚芽や表皮をつけたまま粉にした小麦粉のことです。
胚乳だけを使って粉にした小麦粉に比べ少茶褐色を帯びていますが
ビタミン・ミネラル・繊維質を多く含んでいます。
繊維質を多く含んでいますので急激な血糖値上昇が抑えられます。
血糖値の変動が大きすぎるとホルモン分泌を乱し、排卵しにくくなるといわれます。
ですからお米も白米より玄米や麦ごはんなどがベターです。
栄養バランスの面も優れます。
2. オリーブオイルのような不飽和脂肪酸を多く摂り、
加工食品やファストフードなどに含まれるトランス脂肪酸は避けること。
不飽和脂肪酸は植物や魚に多く含まれ、善玉コレステロールを増やす作用で有名ですね。
特にオリーブ、アボガド、ナッツ類、青魚、豆などに含まれる
オメガ3類オイルが妊娠のために良いというデータが出ています。
動物性の脂は飽和脂肪酸が多く、摂り過ぎると悪玉コレステロールが増えて
血管内に沈着したり動脈硬化の元になります。
ただし、あくまでバランスの問題ですので極端に偏ってはいけません。
動物性油脂も適量は必要ですよ。
問題になるのが「トランス脂肪酸」という脂です。
トランス脂肪酸の多くは、植物油を加工する時にできます。
植物油は基本的に常温で液体です。
植物油を固形化する時に水素を添加して硬化させる工程で生成します。
たとえばマーガリンやショートニングなどの食品には多く含まれます。
トランス脂肪酸の害としては
心臓や動脈に悪影響を与えたり、アレルギーを発症しやすくなり、
不妊や流産のリスクも高まることがわかってきました。
妊娠のためだけでなく、将来の健康のためにも
なるべく避けたほうがベターでしょう。
3. 牛乳、あるいはヨーグルトやアイスクリームは無調整のものにすること。
スキムミルクやカッテージチーズ、フローズンヨーグルト等の
低脂肪(無脂肪)乳製品の摂取は 回数を減らすこと。
一見、低脂肪(無脂肪)乳製品のほうが健康面でよさそうですが、
低脂肪の牛乳を飲むと男性ホルモンが過多になり、
卵胞の成熟や排卵の障害になることが指摘されています。
脂肪分を取り除く過程で、脂肪に存在するホルモン、
たとえばエストロゲンやプロゲストロンなどが除去されてしまい、
結果的に不妊のリスクが高まるようです。
妊娠希望の方は無調整の製品がベターなようです。
4〜7の項目については次回にしますね。
妊娠しやすい食生活(3)を読む
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2015年06月14日
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