先日、発症当日の突発性難聴患者さんを治療する機会を得ました。
発症当日の治療は2例目です。
もっとも1例目は、この私自身ですが。(笑)
発症当日に鍼灸治療を受けにくるというのはごくごく稀なことだと思います。
この方の場合は、過去に私のところで突発性難聴治療を受けた知人がいて、耳鼻科で診察を受けたあとにその方に相談のうえ、一緒に来られたのでした。
勤務先の上司からは入院してもいいよと言われたそうですが、総合病院へ行く前にハリ治療を受けてみたい、ということでした。
結果から述べますと、
1回の治療のあと翌日総合病院で再検査を受けたところ、オージオグラムの数字はほぼ完治でした。
医師からは、入院も薬も不要ですから少し様子を見てくださいと言われたそうです。
その日の午後、結果のコピーを手に来室されました。
「上司からは入院してもいいよ、と言われてましたが、できればしたくないなぁと思っていましたからホントにありがとうございます!」
と、うれしそうでした。(ホントによかった、よかった!)
前日の治療の際には、
「発症当日の治療はこの私の1例だけですが、1回で治りました。
もし今日の治療で治ったら2例目になりますね。」
と、冗談半分に話したのですが、本当に2例目になりました。
2例とも低音域の中等度難聴でしたから、高度難聴だったらこんなにすんなりは行かなかったかも、という思いはありますが2例の症例が出たという事実は事実です。
今月は発症8日目の突発性難聴が3回の治療で完治した方もおられ、
やはり早く治療を開始できれば回復が全然違うという思いです。
たまたま今月はこのように早期に治療開始できた症例が2例出ましたが、
通常は早くて発症後2〜3週間のケースが多いです。
1〜2ヶ月経ってからの方も珍しくなく、半年以上経ってからの方もおられます。
突発性難聴にはハリ治療が有効であること、
そして1日でも早い治療開始がいかに大切かを
さらに発信していきたいと思います。
突発性難聴についてシリーズで書いた記事があります。
こちらです ⇒ 突発性難聴に朗報
突発性難聴について、ホームページに詳しい特集がありますのでこちらも参考にしてください。
トピックス『突発性難聴と鍼灸治療』
Produced by かもめ針灸治療室
健康だより一覧へ ツボ療法一覧へ
2015年05月28日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック