2014年07月05日

手湿疹、主婦湿疹の鍼灸治療

近年、再生医療が注目されていますね。

セラミックスを使った人工骨はすでに実用化され、
ips細胞を使った移植医療の研究も本格的に始まっています。

鍼灸も血流増加やリンパ循環促進などの効用で、
損傷組織の再生を早めることが確認されています。

当治療室では突発性難聴や顔面神経マヒなどの神経系の再生にも
一定の成果を上げられるようになってきました。

そして

手湿疹、主婦湿疹などの

皮膚再生にもかなり有効である

ことが確認できました。

まだ症例は少ないのですが、この機会にこの病気の新しい治療法の確立のために、
データを積み重ねて効果の実証をしていきたいと思っています。

「手湿疹、主婦湿疹」というのは、
単なる手荒れを通り越して表皮が剥げてボロボロになったり、
その傷から菌が入り込んで化膿を起こしたり、
素手では水仕事ができないほど手指や手のひらが荒れてしまった状態です。

いよいよひどくなるとステロイド剤を使わざるを得なくなりますが、
そこまでいってしまうと、治すことは容易なことではありません。
そういう患者さんがたまたま来られて、試行錯誤の末にほぼきれいに治りました。

皮膚は東洋医学では「肺経(はいけい)」「大腸経(だいちょうけい)」などと関連が深く、
その経絡(けいらく)を重視した鍼灸治療になります。

今回は

微弱電流治療という

特殊な方法を併用

することにより、
生体電流の中の修復電流を増加させて皮膚の新陳代謝を促しました。
鍼灸と微弱電流の相乗効果が奏功したのではないかと考えています。

皮膚科に長く通院しても治らない頑固な手湿疹、主婦湿疹に悩んでいる方が
どれくらいおられるのかわかりませんが、
それを鍼灸で治すという発想は、現実的には少ないと思います。

私も今までありませんでしたから。(笑)

そこで、今後はモニター患者さんを募ってでも治療をさせてもらって
症例の積み重ねとデータを得たいと考えています。

Produced by かもめ針灸治療室

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posted by かもめ at 08:15| 神奈川 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 東洋医学・鍼灸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
御無沙汰しています。頑張っていますね。サンメデオン・日立のマイナスイオンの家庭用治療器を使っています。東洋医学がベースのようです。なかなか良いですよ・・お体を大切にしてくださいね。
Posted by 走れ!でんどう三輪車 at 2014年07月14日 22:08
でんさんへ

お久しぶりです。
おかげで元気で仕事ができています。

でんさんは入院したりと、いろいろ大変だったようですね。
お体、大切にお過ごしください。
Posted by かもめ at 2014年07月15日 19:13
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