2014年04月21日

帯状疱疹後神経痛のハリ治療

最近、帯状疱疹後神経痛についての相談がいくつかありました。

そもそも帯状疱疹(ヘルペスともいわれます)とは、子どものころにかかった水ぼうそうのウィルスが脊髄近くの神経節に潜んでいて、体の免疫力や抵抗力が低下した時に出てきて悪さをするといわれています。

症状は上半身の肋骨に沿って発症したり、腹部や顔面にも出たりもします。
ほとんどは右側か左側の片側に出ます。
初めは軽いチクチク程度の痛みとポツポツとした発疹なのですが、数日のうちに激しい痛みと水泡に変わってきます。

いよいよひどくなると下着に擦れても痛く、夜も熟睡できなくなり、食欲までなくなってしまいます。

早めに病院で抗ウィルス剤などの処置が受けられれば軽く済みますが、タイミングを失してしまいますと非常につらい思いをするだけでなく、後遺症の神経痛も残りやすくなります。
しかしながら、現実問題として初期症状のうちに帯状疱疹かな、と判断するのがとても難しい病気です。

なんだろな、この痛みは……、などと様子を見ているうちに日を追って悪化してゆくようです。
いよいよ痛みに我慢できなくなり、皮膚の異常に驚いて皮膚科を受診をするとお医者さんから
「どうしてこんなになるまで我慢してたの。もっと早く来ればこんなにならずに済んだのに。」
などと言われるようです。

でも仕方ないですよね、ほとんどの方は初めての経験ですから。
まさかそんな病気だなんて、気づく方は少ないのです。
私だってきっとそうに違いありません。(笑)

帯状疱疹後神経痛というのは、帯状疱疹が治った後もいつまでも続く痛みのことを言います。
帯状疱疹ウィルスは神経細胞に好んで取りついて障害を与えます。
やられかたがひどかったり、処置が遅れたために悪化してしまったりした場合にこの神経痛が起きるわけです。
患者さんは年に数名程度ですが、現在も2名の方が治療にみえています。
いったん治っていた神経痛が何かのきっかけで再発して来られる方もおられます。


帯状疱疹後神経痛の鍼灸治療ですが、かなり効果があると思っています。
ハリによる鎮痛作用と障害を受けた神経を微弱電流で回復させる治療を柱としています。

ただし、効果の出かたは神経障害の状況や後遺症の程度、痛みの場所、分布などケースバイケースですので、お悩みの方はまず、お電話かメールでご相談ください。(治療中ですとゆっくりお話が伺えませんので、できればメールのほうがありがたいです。)

Produced by かもめ針灸治療室

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posted by かもめ at 19:46| 神奈川 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東洋医学・鍼灸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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