2007年04月09日

花粉症と鍼灸(3)

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一見無関係のようにみえても、花粉症が引き金となって起きている症状があります。
たとえば頭痛、肩こり、腕の痛み、しつこい咳などです。


頸、肩から腕にかけての痛みがひどく、熟睡できないと来られた40代のFさんの場合。

初めは頸肩〜上肢の治療をメインにしていましたが、なかなか好転しませんでした。

花粉症状も強かったため、治療の柱を花粉症に切り替えたところ、

目の痒み、鼻水、鼻づまりが良くなるにつれて腕の痛みも引いていったのです。

たぶん、つらい花粉症状が強いストレスを生み、不眠や疲労蓄積を招き、

自律神経系まで乱したものと思われます。

つまり、交感神経優位(緊張モード)の連続が血管を収縮させ、

酷使している側の頸腕痛となって現れたものと考えられます。

それゆえ痛み止めも思うように効かなかったのでしょう。


夜間も治まらないしつこい咳で来室された50代のNさん。

2月末から咳が出始め、日を追ってひどくなり、のどの痛みも出てきたのだそうです。

若い頃から喘息の持病があり、発作が起きそうになると薬を服用したり、

吸入をかけたりして防いできたのですが、今回は喘息とは違うようですと…。

病院からは風邪薬が出ましたが咳は止まらず、このままでは忙しい年度末の仕事に支障が出てしまう、

と問診の際は不安そうでした。

今まで花粉症を発症したことは無いとのことでしたが、いずれにしろアレルギーが絡んでいると感じましたので

初診時から花粉症の治療を行いました。

初回治療のあと、夜間40〜50分ごとに目覚めていたのが2時間に延びました。

3回の治療後には夜間の目覚めが1度に減り、

5回目くらいには咳ものどの痛みもほとんど消失しました。(ヨカッタ、ヨカッタ ^^)


原因不明の頭痛が花粉症治療で消失した方もおられました。

以前から頭痛もちの方でしたが、いつもの薬がいっこうに効かず、脳の検査も受けたそうです。

この方の場合も不快な目の痒みやひどい鼻水、鼻づまりがイライラを誘発し、

自律神経系を乱したことから起きたものと考えられます。


他にもアレルギーが引き金になって起きている症状は結構ありそうです。

もし原因不明の症状でアレルギーが絡んでいる可能性がある場合には、鍼灸治療も選択肢に入れてみてください。

ひょっとすると、花粉症のいたずらかも知れませんよ〜。^^)

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posted by かもめ at 21:14| ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 花粉症と鍼灸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
花粉症が色んな症状を引き起こしていたのですね〜。(◎_◎)
なんという! 花粉症のヤツめ! 
鼻・喉・目を攻めるだけでは足らなかったとみえて
腕の痛みや頭痛まで起こしていたなんてビックリです。

花粉症ってシンドイんですよ。でもね、あまり同情されないですよね。(^^;)

Posted by 絵夢 at 2007年04月10日 00:23
絵夢さんへ

そうなんです!
今また、原因不明の湿疹で相談の電話があったのですが、
ひょっとするとこれも奴の仕業かも知れません。(笑
花粉症、ピークを過ぎたようですが、絵夢さんどうですか?
Posted by かもめ at 2007年04月10日 20:51
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