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一見無関係のようにみえても、花粉症が引き金となって起きている症状があります。
たとえば頭痛、肩こり、腕の痛み、しつこい咳などです。
頸、肩から腕にかけての痛みがひどく、熟睡できないと来られた40代のFさんの場合。
初めは頸肩〜上肢の治療をメインにしていましたが、なかなか好転しませんでした。
花粉症状も強かったため、治療の柱を花粉症に切り替えたところ、
目の痒み、鼻水、鼻づまりが良くなるにつれて腕の痛みも引いていったのです。
たぶん、つらい花粉症状が強いストレスを生み、不眠や疲労蓄積を招き、
自律神経系まで乱したものと思われます。
つまり、交感神経優位(緊張モード)の連続が血管を収縮させ、
酷使している側の頸腕痛となって現れたものと考えられます。
それゆえ痛み止めも思うように効かなかったのでしょう。
夜間も治まらないしつこい咳で来室された50代のNさん。
2月末から咳が出始め、日を追ってひどくなり、のどの痛みも出てきたのだそうです。
若い頃から喘息の持病があり、発作が起きそうになると薬を服用したり、
吸入をかけたりして防いできたのですが、今回は喘息とは違うようですと…。
病院からは風邪薬が出ましたが咳は止まらず、このままでは忙しい年度末の仕事に支障が出てしまう、
と問診の際は不安そうでした。
今まで花粉症を発症したことは無いとのことでしたが、いずれにしろアレルギーが絡んでいると感じましたので
初診時から花粉症の治療を行いました。
初回治療のあと、夜間40〜50分ごとに目覚めていたのが2時間に延びました。
3回の治療後には夜間の目覚めが1度に減り、
5回目くらいには咳ものどの痛みもほとんど消失しました。(ヨカッタ、ヨカッタ ^^)
原因不明の頭痛が花粉症治療で消失した方もおられました。
以前から頭痛もちの方でしたが、いつもの薬がいっこうに効かず、脳の検査も受けたそうです。
この方の場合も不快な目の痒みやひどい鼻水、鼻づまりがイライラを誘発し、
自律神経系を乱したことから起きたものと考えられます。
他にもアレルギーが引き金になって起きている症状は結構ありそうです。
もし原因不明の症状でアレルギーが絡んでいる可能性がある場合には、鍼灸治療も選択肢に入れてみてください。
ひょっとすると、花粉症のいたずらかも知れませんよ〜。^^)
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Produced by かもめ針灸治療室
2007年04月09日
この記事へのトラックバック
なんという! 花粉症のヤツめ!
鼻・喉・目を攻めるだけでは足らなかったとみえて
腕の痛みや頭痛まで起こしていたなんてビックリです。
花粉症ってシンドイんですよ。でもね、あまり同情されないですよね。(^^;)
そうなんです!
今また、原因不明の湿疹で相談の電話があったのですが、
ひょっとするとこれも奴の仕業かも知れません。(笑
花粉症、ピークを過ぎたようですが、絵夢さんどうですか?