近頃、鍼灸や漢方を紹介するTV番組がふえているようで
患者さんからいろいろ質問がきます。(うれしいことです。)
昨日、こういう質問が来ました。
「鍼灸と漢方はどっちが効くの?」
今回は鍼灸と漢方の違いについて、私なりの考えを簡単に述べたいと思います。
鍼灸と漢方は同じ理論からスタートしています。
治療に生薬を使うか、はり灸を使うかの違いだけなのです。
私の場合、治療の流れは@血圧測定から始まり、A四診合参(望診、聞診、問診、切診)を経てからとなります。
特にAの四診合参は重要ですので少し詳しく述べますね。
望診(ぼうしん):見て診察すること(舌、顔色、爪、その他全身状態、局所状態)
聞診(ぶんしん):@聞いて診察すること(声、言葉、呼吸、咳など)
A嗅いで診察すること(体から発するにおいなど)
問診(もんしん):これは説明の必要ないですよね
切診(せっしん):触って診察すること(脈診、腹診、局所やツボの触診など)
こうした診察の上に東洋医学的診断をします。
専門用語で『証を立てる』といいます。
これにより、治療法が決定されます(専門的には『治則』を立てるといいます)ので『証』なしでは漢方も鍼灸も成り立ちません。
この『証』に基づいて、漢方であればどういう生薬をどんな割合で配合するかを決めますし、
鍼灸の場合はツボの選定や方法、手技を決めてゆきます。
それが『処方』と呼ばれるもので、治療の経過にあわせて処方を微妙に変えてゆきます。
これがいわゆる『さじ加減』の由来です。
最近は漢方も鍼灸も、それらを省略した「エキス剤処方や痛いとこだけ治療」が増えていますが、
本来はこうした手順で毎回診断することが私は大切と考えます。
なぜなら体調は常に動いていますから…。
(簡便治療もそれはそれでひとつの治療法だと思います。否定するものでは決してありません。
正直言って、どうにも『証』が立ちにくく局所治療をメインにせざるを得ない場合も臨床では多々ありますから…。)
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Produced by かもめ針灸治療室
2007年01月24日
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Tracked: 2009-04-15 13:28
いつもありがとうございます。
患者さんの質問って、とてもありがたいです。
なぜならブログ記事のネタにもなりますので…。(笑
毎日のポチ、本当に有難うございます。^^)
田舎の父が入院したりで更新サボっておりました。(笑
そうですか、1年位でやめちゃう方多いんですか…。
細くても長く続けたいと思います。
これからもよろしくお願いします。m(_ _)m
お体大切にね。
無理をなさらないようにね。
紺屋の白袴はいけないよ。
ありがとうございます。
今週は朝、寒かったですね〜。
でんさんも無理しないでくださいね。^^)
とんでもありません。こちらこそ有難うございます。
でんさんのコメントは名前なくてもすぐ分かります。(笑