お気持ちがこもった、温かいお人柄が感じられる素晴らしいスピーチでした。
大地震と大津波に襲われ、壊滅的な被害を受けたその2日後に起きた原子力発電所の爆発事故。
一年前の日記を読み返してみると、その頃の混乱ぶりが生々しくよみがえります。
ガソリンスタンドでの長い列、スーパーなどでの買い貯め行動、計画停電での混乱、などなど…。
大震災から365日という、長い時間が経ったのに、復興は…すすんでいません。
復興を妨げている大きな壁が、まちがいなく、あの原発事故。
あの事故がなければ、1年後の今日は全く違った状況だったと思います。
一国民としての願いです。
原発はもうやめましょう。
この夏には、定期検査のためにすべての原発が停止状態になると聞きます。
これを機会に、原発の稼働はやめましょう。
脱原発は色々な面から現実的ではない、という専門家も多いのですが私は違うと思います。
たしかに、原発なしで生活してゆくことは、考えている以上に大変なことだと思います。
政治家や評論家のなかには、コストが高くなり
電力料金の値上げが国民生活や企業に打撃をあたえ、結果として
企業の国際競争力や国の活力低下につながると主張しています。
だから脱原発は現実的でない、と言うのでしょう。
でも、それは別の次元で考えるべきことだと思います。
原発事故で起きている現実こそがすべてです。
二度とふたたび、同じ事故を起こしてはなりません。
地区住民の苦しみ、国全体としての大きな不安は、コスト計算など不可能なほど甚大で計りきれません。
根本を見誤ってはいけないと思います。
この機会に日本のエネルギー政策を大きく転換させるべきと思います。
代替エネルギーは太陽光や水力、風力だけではありません。
たとえば…、日本は火山国です。
あくまで素人の発想かもしれませんが、火山の地下深くには無尽蔵のエネルギーがあります。
いわゆる地熱発電です。
聞くところによると、ニュージーランドはすべて地熱発電でまかなっており、
その技術開発には日本もかかわっているとのことです。
原子力利用以上に難しい技術的課題が多いことは予想できます。
しかし、背水の陣を敷き、国の存亡をかける意気込みで、
その一念で国を挙げて技術開発に取り組めば、
日本という国は難局を乗り超える大きな潜在能力を持っていると確信しています。
地熱発電所にしても、どんなに安全対策をしても事故は起きることもあるでしょう。
人間の科学技術など、大自然の想定を超えたパワーの前ではひとたまりもありませんから…。
万全を期して稼働していても事故は必ず起きるのだ、という前提に立つべきです。
だからこそ、二度と原発事故だけは、絶対に、何が何でも起こしてはならないのです。
日本は自然エネルギー利用技術でもう一度復活を果たし、
世界で一番、安心で安全な国になれるよう、夢と希望を持ちたいと思うのです。
50年後の日本のために、100年後の人類のために。
Produced by かもめ針灸治療室
健康だより一覧へ ツボ療法一覧へ