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突発性難聴は名前の通り、ほとんどの場合、ある日とつぜん突発的に発症します。
そのため防ぎようがないのですが、それでもいくつかの前兆や前ぶれ症状があるようです。
その辺のことを知っておくことで、突発性難聴の予防に効果があると思います。
題して今回のテーマは
前ぶれに注意しましょう。
ひょっとしたら突発性難聴の前兆かも?
朗報というより、注意報ですね。^^)
回転性のめまいや強い耳鳴りも前ぶれとして挙げられますが、頻度としてはわずかだと思います。
これらの症状はとても不快度が強いですから、耳鼻科受診のきっかけになります。
ところが、こうした症状を飛び越えていきなりある朝起きたら片耳が聞こえなくなってしまう。
だから厄介なのです。
私が感じている重要な前ぶれは、次のふたつです。
まず、片方の肩こりや痛みの出現です。
肩こり症の方にはいつものことと見過ごしてしまいがちですが、片方が極端に凝り出したり、いつもと反対側の方が凝って痛み出したり、などという場合には注意が必要です。
そしてもうひとつのポイントが片耳の違和感です。
片方だけというのが重要な点です。
たとえば詰まる感じがする、自分の声が耳の中で響くように聞こえる、ガサガサ、ゴソゴソといった音がする。
よく耳垢がたまったときにこうした症状が出ますので突発性難聴と結びつきにくいのですが、
耳掃除をしてもよくならないときには、「もしや」と疑ってみることが早期受診につながり、発症予防になります。
ひとつめの肩こりと同じ側の耳の場合であれば、なおのこと注意が必要と思います。
たぶん、初めて突発性難聴になった時は、前兆に対して無関心だったのではないかと思われます。
というのも、突発性難聴は治った後も小さな再発が結構ありまして、
私の所で治った方の2〜3割の方が再発しそうになり、
ときどき治療に来られますがその時口にされるのが、前述の肩こりや耳の違和感です。
なかには様子を見ているうちに聴こえが悪くなったり、耳鳴りがひどくなったりしてあわてて電話をしてこられる場合もあります。
実際、突発性難聴のハリ治療をすることで肩こりや耳の違和感が消えてゆきます。
それとともに聴力も戻るようですので、やっぱりそうなのか、と実感しています。
あと気をつけていただきたいのが、
一時的に出た突発性難聴が治った場合です。
3年前に片耳が突発性難聴になり、入院治療で完治したKさんでしたが、
昨春に再発し、2回目の入院治療となってしまいました。
激しいめまいと嘔吐にも襲われ、治療のかいなく全く聴こえなくなってしまったのです。
そうこうしているうちに今度は反対の耳まで突発性難聴を発症してしまい、
難聴に加えひどい耳鳴りと音割れに悩まされるようになってしまった事例でした。
同じころ来られたHさんは発症の5ヶ月くらい前に、片耳が突然聴こえなくなったことがあったのですが、
翌日には治っていたのでその後は気にも留めずにいたそうです。
それから5ヶ月後にひどい耳鳴りと痛みが突然始まり、
8日間の入院治療で耳鳴りと痛みは消えたのですが難聴が残ってしまいました。
評判の良い病院を探して数カ所回ったのですがパッとせず、ネットで調べて来室されました。
こうしたことから、
一度治ったと思っていても安心できない。
のが突発性難聴の再発です。
ひどい再発状態になってしまうと、治りも悪い感じがしています。
そういう意味でも、再発や発症の前ぶれを常にチェックしておくことの重要性があると思います。
突発性難聴に朗報(その6)を読む
突発性難聴について、ホームページに詳しい特集がありますのでこちらも参考にしてください。
トピックス『突発性難聴と鍼灸治療』
Produced by かもめ針灸治療室
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2012年01月31日
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