2006年09月06日

緊急入院顛末記(最終回)

― 厳しくも優しい天使たち 

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緊急入院顛末記 初めから読む

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3日目にもなると、痛みも、息苦しさも全く消失。

寝すぎて腰が痛い。(笑

今日にでも退院したい気分。

TVもラジオも窓の景色もないので、楽しみはトイレと洗面所の往復。

ナースステーションの近くに新聞コーナーがあり、距離も大したことないからと、

ソファに腰掛け読んでいると、ナースが飛んできた。


ナース 「トイレと洗面だけという約束じゃなかったですか?

     心臓に水がたまるとやっかいだと先生が言ってました。

     油断すると長引きますよ!」

私   「スミマセン、ついヒマで…。」

ナース 「今が大切なときです。気をつけてくださいね!ちっ(怒った顔)
  
私   「ハイ、…。(しょぼん)」


トボトボとベッドに戻ると、さきほどのナースが読んでいた新聞を持ってきてくれた。

ナース 「ここで読んでくださいね。

    本当は病室持ち込み禁止だけど…。

    読み終わったら私が返しに行きますからそこ置いといてね。」

ニッコリわーい(嬉しい顔)笑って出て行った。



この1件以来、私はCCUの要注意人物(?)になったようで、

申し送り後のバイタルチェックでは、どのナースも口を揃えて

「いいですね、トイレと洗顔以外は安静ですよ。今が大切なときですからね。」

と、同じことを言う。

ひょっとしたら、洗面所の窓際で妻にメールしたり、

トイレついでに1階の売店に足を延ばしたりしていることも

すでにバレバレかも知れなかった。(笑



― いよいよ退院だぁ〜! ―

厳しくも優しい天使たちに世話されながら、めきめき回復。

入院4日目、チーフナースから

「だんだん良くなってきましたネェ〜。

 でも、油断はしないでね。

 明日、先生から経過について話があります。

 奥様にも同席してもらいますので、私から連絡をしておきます。

 心電図も正常になってますから、きっと大丈夫ですよ。」


いよいよ当日。

医師はパソコンの画面で、私に心電図脈波の推移を映して見せてくれた。

(今はデータもパソコンにすべて入ってるのか、すごいなぁ〜。)


医師  「これが入院当日。

     この波形がひっくり返っちゃってるでしょ。

     そしてこのST波、これがあがっちゃってますね。

     これが心筋梗塞や心筋炎特有の波形。

     それがこのように日ごとに改善されて、昨日がこれ。

     わかりますか?」

ふだん見てないものを分かりますか、といわれても…。

でも、ドクターの気持ちはよくわかった。

うれしかった。(泣


医師  「で、結論ですが、 あさって退院としましょう。

     ナースの報告では、元気すぎて困るほどだそうですから。

     思ったより早い回復でしたね。」

私   「ありがとうございます。

     先生やみなさんのおかげです。

     ということは、心筋炎ではなかったのですね?」

医師  「心膜炎でした。

     が、手遅れになると心筋まで行きますよ。

     先週も1人亡くなってますから…。

     くれぐれも無理しちゃダメですよ。

     3週間後にもう一度来てください。」



妻と2人、肩を並べ病室へ、ゆっくり、ゆっくり歩いた。

今までの生活を見直し、こんなふうにゆったりとしたリズムで過ごそう、

そう心に決めて…。  
                             (終わり)

みなさん、長々他人の入院騒動にお付き合いいただき、ありがとうございました。(ペコ)




妻へ

心配かけて ごめんね

病院から呼び出されて

本当に びっくりしただろうね

あの場は 気丈に 振舞っていたけれど

今日になって ポツリポツリ 話してくれた

「きのうは 歩いて帰ったわ

 雨だったけど 車に乗りたくなかったの

 ずっと 下向いてた

 気がついたら家の前だった」

君は 何を考えながら

雨の中

うつむきながら 歩いていたのか

妻に気づかれぬよう

目尻を ぬぐった






自分は こんなにも 泣き虫だったのか

このまま死んでゆく無念さで 涙し

まだ生きられる喜びで 涙し

皆に支えられている感謝で 涙し

白い枕カバーに 縞をつけてしまった





ひげ

こんなにも伸びたひげを

家族に見せたことがなかった

娘は

「半分、白いよ。」

と、笑った。

冗談めかして、彼女に言った。

「こんな父さんだから

 いつ死ぬかわからない

 しっかりして、お母さんを助けるんだよ」

反抗期盛りは珍しく素直にうなずき

ハイタッチをして帰っていった



Produced by かもめ針灸治療室






posted by かもめ at 13:48| 🌁| Comment(8) | TrackBack(0) | 緊急入院顛末記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お疲れ様でした。
早く無事に退院で来て本当に良かったですね。
再入院ほどがっかり来るものは無いですから、くれぐれもお大事にネ
Posted by サト at 2006年09月06日 23:41
お疲れ様でした。
早く無事に退院で来て本当に良かったですね。
再入院ほどがっかり来るものは無いですから、くれぐれもお大事にネ
Posted by サト at 2006年09月06日 23:41
大変でしたね・・くれぐれもお体を大切にして下さい・・秋の気候となって来ました風邪を引かないようにご注意を。
Posted by でんどう三輪車 at 2006年09月07日 05:29
とうとう最終回ですね。
その後無理はしてませんか?

病院のナースはちゃんと引継ぎをしていたのですね。悪事(?)がサーと広がっちゃいましたね(^^)

当院のナースはうわさは喜んで広げますが、仕事の引継ぎはというと・・・・身が入っていないような。(^^;
爪の垢を飲ませたいくらいです(^^)

これからもどうぞお大事にしてください!
Posted by おさたん at 2006年09月07日 15:26
退院しているとわかっていても、やはり、これを読むとうれしいですね。
お互いに、残りの人生、末永く行きましょう。
Posted by mederiter at 2006年09月07日 18:41
サトさんへ

せっかくの体験を文章として残しておけば、
後々自分のためにもなるかな、と思って書きました。
毎回、コメントや励ましを頂きありがとうございました。(ペコ


でんさんへ

大変でしたが、忘れていたことを沢山思い出させてもらった体験でした。
でんさんも、無理して入院なんかしないで下さいね。(笑


おさたんさんへ

Y病院のナースはとっても優しかったです。
細かな質問にもいやな顔せず答えてくれたり、
からだを拭く熱いタオルを持ってくれたり
まさに『天使たち』でした。^^)


medwriterさんへ

忙しい中、ありがとうございます。
無条件バトンまで振ってしまってすみません。(ペコ
お互いこれからは、心入れ替えて節制に努め、自爆しないようにしましょう!(爆
Posted by かもめ at 2006年09月07日 21:45
詩を拝見してホロリときてしまいました。
とくに、『妻へ』。いいご夫婦ですね。
私もおっとっとをもう少し大事にしよう……

かもめさん、健康に充分留意して、ご家族の為に
元気でいて下さいね。
Posted by 絵夢 at 2006年09月09日 00:37
絵夢さんへ

ありがとうございます。
この1件以来、以前にも増して
妻には頭が上がらないかもめです。(爆

家族ってありがたいですね。
Posted by かもめ at 2006年09月09日 21:08
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