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12年前の8月17日、出産予定日を2週間後に控えていた妻は、腹部の張りと痛みが強く、
昼食もとれずに横たわっていた。
「あなた、これ陣痛みたい…。
お兄ちゃんの時も予定より早かったから、これから病院連れて行って…。」
車で10分ほどの産婦人科医院に着くまでの間に、いよいよ痛みが切迫してきた。
やっと受付までたどりつき、状況を説明していたその時、いきなり破水が起きた。
急きょストレッチャーで運ばれる妻を、8歳の息子とともに不安な思いで見送り、
分娩室の前の廊下で待つことになった。
破水をしたのだから早いだろうと思っていたが、いつまでたっても産声が聞こえてこない。
不安が頭を持ち上げ始めたころ、年配の医師が看護婦と一緒に小走りでやってきて、
分娩室へと駆け込んでいった。
内部から大声での会話が数回続く。
明らかに何かが起きているのに違いない…。
「お母さん、だいじょうぶかなぁ。」
心配そうに私の顔をのぞきこむ息子の頭をなでながら、
「どうか助けてください。」
と、心の中で祈った。
息詰まる時間のあと、「フギャーッ」と、小さく産声が聞こえた。
さらに30分も経ったころに、やっと医師がカルテを片手にやってきた。
「心配されたと思いますが、母子共に無事です。
臍帯(さいたい)出産といってへその緒が赤ちゃんの首に巻き付いていました。」
医師はカルテの余白に絵を描きながら説明を続けた。
「そのため仮死状態で産まれましたが、人工呼吸で息を吹き返しました。
たぶん、後遺症も心配ないと思います。」
ホッとしながらも、背中に冷たいものを感じた。
もし、明日だったら私は仕事に出かけて家にはいなかった。
もし、昨日だったら病院は盆休みで今日ほど人手はいなかっただろう。
8月17日を選んで生まれてきたラッキーガールは、最近とみに生意気な口をきくようになってきた。^^)
Produced by かもめ針灸治療室
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その「時」により運命が分けられるからね。
逆子だったんですか、奥様大変でしたね。
出産に臨んでは、男は無力ですね…。^^;)
ホントそうですね。
健康で育ってくれていればありがたいと思います。
これで、もう少し勉強もやってくれれば言うことないのですが…。(笑
分娩室の女性は強いのです! ^▽^
子供は元気に育ってくれれば良いんですよ。
身障者デイに行っているのですが、先天的後遺症の子達をいつも見ているんです。
この子達を残して親は死ねないな と、親が年老いたらこの子達はどうなるのかと
胸が痛くなる現状を見つめています。健康であることのありがたさは、
ついつい忘れがちです。それが普通ですけどね。
自分に不足しているものを羨みすぎると、感謝の気持ちを忘れてしまいがちですね。
物事は見る角度を変えれば、マイナスもプラスになりますから。
サッカーで、勝ったの負けたのって騒げること自体が、幸せなのだと思います。^^)
割引値段で約8000円しました・・初めて寝る前に(9時半)に測定しましたら・・125〜65でした・・毎日同じ時間帯に測定したいと思います・・楽しみに。
有り難うございました。
いいのを買われたようですね。
結果を記録しておくといろいろ役立ちますよ。^^)
梅雨どきの配達、大変ですね。
お気をつけて!