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鍼灸院経営のヒント集(1)に戻る
『信頼とは 満足の積み重ねによってのみ 得られる。』
私の好きな言葉のひとつです。
『積み重ね』が必要ですから、信頼を得るには時間がかかります。
まして初診時の短い時間では、むずかしい話です。
したがって開業時には、まず
不信感をもたれないようにすること、これが『早く信頼を得る第一歩』
につながります。
とくに鍼灸初体験の患者さんは、不安と心配のかたまりです。
そのため、ちょっとしたことで不信感をもちます。
クレームという形で意思表示をしてくれる患者さんは稀で、ほとんどの方は何も言わず来なくなります。
不信感の芽を摘むために次の3点がとくに大切と考えます。
@ オーバードーゼ(過剰刺激)に気をつける。
開業直後だと結果が欲しくて、ついやりすぎてしまいます。
そのために、かえって調子が悪くなったと誤解されては、
お互いにチャンスを逃すことになります。
(施術者は治療の機会を、患者さんは鍼灸の素晴らしさを知る機会を…。)
適正な刺激量は見た目の体格などではわかりません。
鍼灸初体験の方にはとくに軽めにしてくださいね。^^)
A 『めんげん反応』について話しておく。
めんげんという言葉は専門用語なので、わかりやすい平易な言い回しがいいと思います。
たとえば、
「鍼灸治療が初めての方や久しぶりに受けた方は、たまっていた疲れが出て、
だるい感じや眠気、違和感などがでることがあります。
まったく心配ありませんよ、徐々に消えてなくなりますので大丈夫です。」
と、必ず話しておきます。
これを言っておかないと、治療を受けて体調がおかしくなったと勘違いされ、
2回目はキャンセルされてしまいます。
さらに悪い宣伝をされるかも知れません。
悪いうわさは良いうわさの数倍のスピードで広がりますからね。^^;)
『めんげん反応』を話しておくことにより、もしオーバードーゼが出た場合でも患者さんは、
「あぁ、あれね。」
と考え、問題になりにくいと思います。
B 症状には波があることを話しておく。
「先週は調子良かったのに、昨日治療を受けたらまた戻っちゃった。
自分に鍼灸は合わないんじゃないかしら…。」
患者さんは体調の変化で気持ちが振り子のように揺れてしまいます。
だからこそ先に言っておくことが大切です。
「症状の取れ方にはいろいろなパターンがあるんです。
直線的に良くなってゆく場合もありますが、ほとんどの方は波を繰り返しながら
少しずつ良くなってゆくパターンが多いようです。
天候や体の疲れ、ストレス、睡眠不足、月経などでも左右されますから
一喜一憂しないで
少し長い目で見ていきましょう。」
くらいの感じで言っておくといいと思います。
後からだと弁解と取られかねず、不信感の種になります。
先に言っておくことにより、症状が戻っても
「先生のいったとおりだわ、これがその波なのね。」
と、安心し、むしろ信頼が芽生えます。
先か後かで、天と地の違いが生じますよね。^^;)
Produced by かもめ針灸治療室