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前回、私の鍼灸への道はカイロプラクティック治療がきっかけだったことを書きました。
実は、その数年前に鍼灸とのちょっとした出会いがあったのです。
『電子鍼(でんしばり)』という新商品の販売キャンペーンがありました。
もう20年も前の話ですが、今でも通販などで売られている、息の長い商品です。
(ツボに棒を当て、ボタンを押すとピリッとした刺激を感じるもので、刺すわけではありません。)
その当時で、1本10000〜15000円でしたから、簡単には売れませんでした。
そこで、図書館や書店で情報を集め、セールストークを作りました。
その段階で東洋医学のこと、ツボのことなどを勉強したのです。
また、妻の実家に『バンキー』という治療器がありました。
電動ポンプで減圧したガラス玉を体に吸い付けるもので、行くたびにやってもらっていました。
その治療のことを書いた『真空浄血療法治療点解説』(黒岩東五著)という本まで、揃えていましたが、難しすぎるから要らないというのでもらって読んでいました。
当然、東洋医学理論や専門的なところは、雲をつかむようでした。が、なんとなくツボと症状のところは断片的に読めたのでした。
実はこの本が、『電子鍼』を販売するとき、武器になったのです。
治療器の販売ですから、説明だけでは売れません。デモンストレーションが大切です。
特に、こうした商品は、即効性を体感できれば購買意欲が高まります。
説明書に書いてあるツボだけでは効果が出ないとき、例の本に載っているツボの流れ図をみて、何ヶ所か追加して打ってやると不思議に即効性がアップしたのでした。
売れるとうれしくてまた勉強し、…不思議な毎日でした。
そのときは雲をつかむようだった東洋医学理論が、数年後、鍼灸学校で講義を聴くうちに目の前の霧が晴れてゆくようにわかってきて、感激したことを覚えています。
カイロプラクターをめざして入学した私が、鍼灸の道にはまりこんでしまったのは、あのとき『電子鍼』に出会ったことも理由のひとつかも知れません。
Produced by かもめ針灸治療室
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