2006年03月11日

こんな症状は早く病院へ

ハリ、きゅう治療は万能ではありません。

特に救急医療は病院での検査、治療が優先です。

腰が痛いので治療してほしいと男性から電話がありました。
夕方の予約でしたが痛みがひどくなったため、早く来たいと連絡が入りました。

詳しく尋ねてみたところ吐き気がするとのこと、すぐ病院へ行くように
指示しました。

数日後、本人から電話があり、病院に向かう間にも痛みと吐き気がひどくなり、
着いた途端に動けなくなってしまったそうです。

胆石の発作だったようで、まっすぐ病院へ向かって正解でした。

一刻も早く病院へ行くべき症状のポイントをいくつか挙げてみます。

@ 激しい頭痛が続くとき
A 吐き気や嘔吐が続くとき
B 自分の体が思いどうりにならない
C 激しい胸痛が続くとき

脳出血の場合は頭痛や吐き気が強く現れます。特に、クモ膜下出血の場合には
頭痛も吐き気もひどくなり、救急車を呼ぶ必要があります。

胸の痛みについては、軽い痛みで、数分でおさまるものならさほど心配ありません。
しかし、激痛で、顔面蒼白となり、冷汗を流してもだえ苦しむような場合には
心筋梗塞が疑われます。

いずれにしても、激しい症状の場合はまず病院です。

ところが、たいしたことないようでも早めの検査が必要なことがあります。

それが「B 自分の体が思いどうりにならない」ことなのです。

テレビのリモコンや電話のボタンがうまく押せない、シャツのボタンの
掛け外しがスムーズにできない、物をひんぱんに落としてしまう。

このように、今までは問題なくできていたことが思うようにできなく
なったときは、早めに検査を受けるべきです。

これは「一過性虚血症状」といって脳内の血流が一時的に悪くなること
により起こります。放置しておくと完全に詰まって、脳梗塞につながる
心配があります。


いろいろ書いてきましたが、最も大切なことは、 こういった救急の状態に
ならないように日頃から予防
することです。

なぜなら、処置が早くて一命をとりとめたとしても、大病をしてしまうと
一生付き合ってゆかねばなりません。

定期検査では異常なかったのに、病に倒れる方もいます。
しかし、検査にはあらわれなくても必ず、まえぶれや自覚症状があったはず。

あとで考えてみると、あぁ、あれがそうだったのか、あのとき無理しなければよかったんだ、とわかるのです。

種からいきなり花は咲きません。発病も同じです。
芽が出て、葉を繁らせ、つぼみがふくらんで、そうした過程を経て花開きます。

病気で倒れるか否かは紙一重。

自分の体を過信せず、体内からの信号を謙虚に受け止める”こころ”が必要です。

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posted by かもめ at 22:04| ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 医学全般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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