いつも元気なTさんが、なんとなく様子が変なので聞いてみたら、
昨日、病院でイヤな事があったと言います。
TさんはC型肝炎の治療で、長年病院にも通っています。
最近、担当医が代わって、昨日は初対面だったそうです。
結構年配で、かっぷくの良いその医者はカルテを覗き込みながら
「あんたもえらい病気しちゃったね!
C型は悪くなることはあっても良くなることがないから、たち悪いよなぁ!
そんで最後は肝臓ガンだもんなぁ!
まぁ、ガンバローよ!」
大声でそう言うと、ガハハと笑ったそうです。
医者に悪意はなかったかも知れませんが、Tさんは心に傷を受けました。
ある鍼灸院では、1分でも予約時間に遅れると、どんな遠くから
来ている患者でも治療を拒否されるそうです。
以前そこに通院していたUさんは、電車が遅れ、駅からタクシーを
飛ばしたけど間に合わず、その日は治療を受けずに帰ってきました。
帰り道、Uさんの胸中はどんなだったでしょうか?
治療以前に考えなければならないことがあると思います。
患者さんは治療する側の人間に比べ、肉体的にも、精神的にも弱者です。
そういう方を、さらに不安に追い込んだり、動揺、落胆させて
何のための治療なのでしょうか?
ツボ日記のクリ助氏の記事を昼休みに見ました。
情けない同業者がいるものですね。
われわれ治療者は、人間性あっての技術でなければならない、
自省しながら、とても考えさせられた一日でした。
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Produced by かもめ針灸治療室
2006年03月02日
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ある腕の良い鍼師
Excerpt: 先日、このブログにいただいたコメントです。 ある鍼灸院で嫌な体験をされた方(鍼初心者さん)からです。 * * * * * * * * * * * * * 私は今アトピーで鍼治療を行っているの..
Weblog: 鍼灸師のツボ日記
Tracked: 2006-03-02 22:42
今日は、患者さんへの話し方にいつも以上に気を付けました。ちょっとぎこちなくなってしまったような気もしますが…。医療者にとって、言葉は大切なテーマですね。
クリ助さんのブログ、ちょくちょく見せてもらっています。
私は始めたばかりの初心者ですが、「ツボ日記」のような
温かみのあるサイトをめざしたいと思っています。
今後ともよろしくお願いします。