2006年02月09日

自然治癒力と鍼灸

末期ガンを宣告された方が、仕事をやめ、都会を
離れて自然の中で生活をはじめたところ、ガンの
進行が止まり、共生しながら毎日を過ごしている、
というテレビ番組がありました。


この方に、一体何が起きたのでしょうか?


それを番組は追求しています。詳細は省きますが、
結論として得られたのが自然治癒力がアップし
ていた
ということでした。


あらゆる生き物は、体の異常を自分で治す能力を
持っており、健康のためには、この力を存分に発揮
させることが一番重要です。



しかし、現代人は、ちょっと具合が悪ければすぐクスリ。
風邪を引こうものなら解熱剤だ、咳止めだ、と
クスリの世話になりがちです。しっかり睡眠をとって、
2、3日休養すれば自然治癒力で治るものなのですが……。   


科学が進歩するにつけ、人間は何でも科学に頼ろうと
するようになってしまいました。自然治癒力を使わない
生活の積み重ねが、いざというときにもシステムが充分
働いてくれない原因となっています。


いくら性能の良い車でもろくに乗らずに放置していたなら、
いざ走ろうとしてもうまく動いてくれないのと同じです。


そのうえに、現代社会は、空気や水の汚れ、食品汚染、
ストレスなど自然治癒力を低下させる要因にあふれています。


鍼灸治療では、この自然治癒力を最大限に生かすことを
基本としています。体が自分でバランスを取ろうとする働き、
自分で回復させようとする働きを、いかに手助けするか
ということです。


たとえば、心臓の機能が弱っていたらその働きが活発になる
ツボに刺激を与えてあげる。ストレスで自律神経が緊張し過
ぎている場合には、すこしゆるめてあげる。


そのように体全体のバランスを取る手伝いをして、あとは
本人の自然治癒力を発揮させてあげる。鍼灸治療は、血液の
流れ、リンパの流れ 神経伝達の流れなどを良くする効果が
確かめられていますが、これも自然治癒力をアップさせる
大切なポイントです。


東洋医学は、人間の持っている力を信じて、
そこから考えを広げてゆくのです。

Produced by かもめ針灸治療室
posted by かもめ at 21:36| ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 東洋医学・鍼灸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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