人間の体の中には3種類の道路が走っていると言われます。
血管と神経、もうひとつリンパの流れです。
そして東洋医学では、もう1種類の目には見えない道路が
体を走っていると考えています。
それが「経絡(けいらく)」といって「気」が流れる道です。
「ツボ」というのは正式名を「経穴(けいけつ)」といって
「経絡」という道の上に並んでいるのです。
全身には主要なもので14本の「経絡」と360位の「経穴」が
存在するといわれています。
例えて言うと、全国を走る主要幹線が「経絡」で、主要なターミ
ナル駅が「経穴(ツボ)」といってよいでしょう。
そしてそれらはタテのつながりだけでなく、いろいろな形で
体の中に交通網を形成しています。
当然、五臓六腑のみならず脳や骨、筋肉、目や耳などの
あらゆる器官ともつながっています。
スムーズに流れてくれているうちはいいのですが、
流れが悪くなってダイヤが乱れたり、ときには土砂崩れなどで
不通になってしまうといろいろ不快な症状が出てきます。
そして、それを放置しておくと気の滞りだけでなく、
血液の循環が悪くなったり、慢性になると内臓の機能が低下
したりします。
頭が重い、痛い、肩がこる、目が疲れる、眠れない、足腰がし
びれる、疲れやすい、等の症状は実はこうした体の中の異常を
知らせる信号、サインでもあります。
そして「ツボ」というのは、体の中の異常を知らせるサインが
よく出る場所でもあります。
だから、そのツボを上手に刺激することで、体内の気の流れを
よくするだけでなく内臓の働きを活発にしたり体のバランスを
とったり、ひいては体を中から健康に変えてゆける訳なのです。
Produced by かもめ針灸治療室
2006年02月06日
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