血管と神経、もうひとつリンパの流れです。
そして東洋医学では、もう1種類の目には見えない道路が
体を走っていると考えています。
それが「経絡(けいらく)」といって「気」が流れる道です。
「ツボ」というのは正式名を「経穴(けいけつ)」といって
「経絡」という道の上に並んでいるのです。
全身には主要なもので14本の「経絡」と360位の「経穴」が
存在するといわれています。
例えて言うと、全国を走る主要幹線が「経絡」で、主要なターミ
ナル駅が「経穴(ツボ)」といってよいでしょう。
そしてそれらはタテのつながりだけでなく、いろいろな形で
体の中に交通網を形成しています。
当然、五臓六腑のみならず脳や骨、筋肉、目や耳などの
あらゆる器官ともつながっています。
スムーズに流れてくれているうちはいいのですが、
流れが悪くなってダイヤが乱れたり、ときには土砂崩れなどで
不通になってしまうといろいろ不快な症状が出てきます。
そして、それを放置しておくと気の滞りだけでなく、
血液の循環が悪くなったり、慢性になると内臓の機能が低下
したりします。
頭が重い、痛い、肩がこる、目が疲れる、眠れない、足腰がし
びれる、疲れやすい、等の症状は実はこうした体の中の異常を
知らせる信号、サインでもあります。
そして「ツボ」というのは、体の中の異常を知らせるサインが
よく出る場所でもあります。
だから、そのツボを上手に刺激することで、体内の気の流れを
よくするだけでなく内臓の働きを活発にしたり体のバランスを
とったり、ひいては体を中から健康に変えてゆける訳なのです。
Produced by かもめ針灸治療室