突発性難聴の治療に光明が見えてきました。
突発性難聴とは、ある日突然片方の耳が聴こえなくなる病気で、年間約35,000人が発症しています。
これまでの医学の常識では、突発性難聴はなるべく早く病院へ行き、できれば入院してステロイドを点滴しながら最低1週間は安静に過ごす、というものでした。
そして1週間から10日で病状の変化はほぼ収束してしまいます。
その時点で退院となり、発症後1ヶ月を過ぎると
「もう症状は固定化されました。」とか、
「これ以上は治療を続けても改善の可能性はほとんどありません。」と言い渡されます。
早い話がもう治療のすべはなく、
あとはこの状態に慣れてもらうしかない、つまり片方の聴覚異常を抱えたままで一生を過ごすことを受け入れてくださいと宣告されるわけです。
入院治療でこうですから、ましてや発症後2週間とか1ヶ月経過してから受診した場合には、もう手遅れといわんばかりの対応がほとんどで絶望のどん底に突き落とされてしまいます。
2007年夏以降、新しい治療法を導入することにより突発性難聴にかなりの改善が期待できることが確認でき、こうした方々にも希望の灯がともったと思います。
詳しくはこちら→
トピックス『突発性難聴と鍼灸治療』
そこにも書いてある通り、その治療は東京・新橋にある一掌堂治療院の藤井先生が作り上げた方法です。
先生のところへ教えを乞いに出かけ、使用を許していただいたことから、追試しながら私なりにやってきました。
症例はまだ多くはありませんが、かなりの手ごたえを感じます。
当然ケースバイケースですのですべての方に喜んでいただいているわけではありませんが、
条件次第ではかなりのレベルまで治る気がします。
この機会に具体的なことを少し書いていきたいと思います。
そして、1人でも多くの方に突発性難聴に鍼灸治療で治る可能性があるということを知っていただきたいと思っています。
まず、今回は突発性難聴の程度と治療効果の関係についてです。
突発性難聴が出現し、病院での聴力検査(オージオメータ)で50〜60dB(デシベル)より良い状態なら、早期治療でほぼ完治する可能性があります。
80〜90dBだと完全には戻らないかもしれませんが、そこそこ日常生活がOKかな、というレベルまでゆける気がします。
スケールアウト(難聴の程度がひどく数値が測定できない)が並ぶような場合はかなり厳しいなぁ、という感触です。
全く聴こえない状態から、なにか聴こえているかな?という状態や、雑音として聴こえる、くらいまでは戻るようですが、クリアーに聴こえるというところまでは難しいかもしれません。
ただケースバイケースですので、ダメもとでチャレンジしてみる意義は十分あります。
鍼灸は副作用の心配がありませんからその点も安心です。
何回かに分けて現段階までの情報を書いてゆきたいと思います。^^)
突発性難聴治療に朗報(その2)を読む
突発性難聴について、ホームページに詳しい特集がありますのでこちらも参考にしてください。
トピックス『突発性難聴と鍼灸治療』
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2009年06月09日
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Tracked: 2009-08-14 18:31
私も検診で右耳が少し悪いといわれてしまいましたが、それはハリでよくなるんでしょうか。
PCがちょっとおかしくて、コメントに気づくのが遅れました。
ごめんなさい。
どの程度の悪さで、いつごろからですか?
それによっては治る可能性もあると思います。^^)
程度は、検査の時の一番高い音が聞こえていないというぐらいですが、数値は忘れてしまいました。
突発性というよりは、加齢による難聴かもしれませんね。
返事が遅れてごめんなさい。
ちょっと入院してました。(笑)
ある日突然、という発症の仕方でなければ突発性難聴ではないことが多いです。
慢性期に入っていますし、高音域のみということですので治療効果についてはやってみなければ分からないかな、って感じです。
もし、日常生活やお仕事の面で支障があるのであればやってみる価値はあるかなとは思います。^^)